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オスグッドシュラッター病|小・中学生に頻発|原因や治療方法は?

      2015/11/04

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小・中学生の中で、活発にスポーツを行う男子に頻発する疾患があります。

その名も「オスグッドシュラッター病」です。

よく、「成長痛」と言われ、成長の過程だから良いなどという言われ方をした人もいるかもしれませんが、場合によっては、スポーツ選手の選手生命を奪いかねない問題となります。

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「オスグッドシュラッター病」とは、スポーツをしている少年に多く見られる膝の疾患です。

膝関節を構成する、下腿の骨である脛骨の上部に「脛骨結節」と呼ばれる隆起があります。

脛骨結節には、大腿四頭筋と呼ばれる、下肢の中では強力な張力を持つ筋肉が膝蓋腱となって付着しています。

この大腿四頭筋の収縮力が、脛骨結節に対する牽引力となって持続的に作用し続けることで発症するのです。

通常は同部位が腫れて膨らんでいる様子が観察できますが、
場合によっては、軟骨が剥離するなどの重傷となる場合もあるのです。

疼痛も強く、日常生活でも不自由を感じる場合もあります。

そこで今回は、小・中学生に頻発するオスグッドシュラッター病の原因や治療方法について解説します。

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Contents

「オスグッドシュラッター病」とは

「オスグッドシュラッター病」は、10歳くらいの成長過程にある、スポーツなどを活発に行う男子に多い膝の疾患です。

下肢の中でも強力な張力を誇る大腿四頭筋が、膝蓋腱となって付着する脛骨結節を牽引することで発症します。

大腿四頭筋は、ジャンプする、ボールを蹴る、走るなどの強い運動の際に働くため、その牽引力も強大です。

牽引された脛骨結節は、炎症が生じることで疼痛を引き起こします。
場合によっては、剥離してしまうこともあるのです。

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よく「成長痛」と言われますが、実際には成長痛とはことなり、物理的な要因が引き金となって生じるのです。

成長途中に生じることは共通しているため混同されやすいですが…

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原因は

大腿四頭筋が脛骨結節を牽引し続けることで発症することは説明しました。

それでは実際に、どのようなことが原因となって、発症するのでしょうか!?

・身体の硬さ
・大腿四頭筋の硬さ
・過負荷
・動作パターンの変異

などなどが挙げられます。

身体や特定の筋が硬いと、スポーツなどの動作にも動き方に偏りが生じます。

そのような偏った身体の使い方によって、特定の動作パターンが強化され、一部の部位に過負荷が生じることが、発症の一要因となります。

治療は

痛みが強い場合には、安静が第一選択となります。

医院などにかかっても、「激しい運動をしないこと」を勧められます。

しかし、そうであったら、青春時代をスポーツにかける少年の全てを奪うことになりますよね。

適切な対策を施しながら運動を継続するしかないのです。

根本的な問題は、大腿四頭筋が牽引する脛骨結節にかかる負荷を軽減する必要があり、そのような姿勢や動作パターンを身につけることが必要です。

そのような方法は、専門の理学療法士などに相談するのが適切です。

自分で行える対策としては、

・運動の前後のストレッチ(大腿四頭筋)
・運動後の患部のアイシング

です。

運動前後のアップなどはせめて入念に行うようにしましょう!

また、以下のように、オスグッドシュラッター病専用のサポーターなども開発されています!

まとめ

今回は、小・中学生に頻発するオスグッドシュラッター病の原因や治療方法について解説しました。

身体の成長も精神の成長も真っ只中な時に発症する「オスグッドシュラッター病」!

原因も対処法も分からず、無知な指導者に乗せられて根性論だけで解決しようとしても症状は悪化するばかりです。

整形外科を受診し、正しい知識を身につけて対処するよう、子供だけでなく、保護者の方も注意していきましょう。

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