黄砂とは?季節や時期はいつ?人体への影響は?
2018/09/27
春になると、雨が降った翌日に、フロントガラスが黄色がかった汚れが付着した経験がある人は多いのではないでしょうか?
黒い車だと特に目立ちますよね。
実はこれ、一つは花粉の影響なのですが、
もう一つは「黄砂」によるものなんです。
「黄砂」とは、強風などによって砂嵐が上空に巻き上げられ、巻き上げられた砂が再び地上に降り注ぐ現象です。
これは、気象現象の一つとされています。
黄砂の発生元は、代表的な地点として、
・中国西部のタクラマカン砂漠
・中国北部のゴビ砂漠
・中国中央部の黄土高原
他にも幾つかの黄砂発生元が報告されていますが、代表的な地点としてはこれらが挙げられています。
いずれも、日本より西側の中国が発生元ですね。
日本では、特に中国に近い地方である九州など西日本を中心に多発し、空が黄色く霞んでしまうほどの量を観測することもしばしば…
これらは人体への悪影響はないのでしょうか!?
そこで今回は、黄砂の季節や時期はいつなのか、そして人体への影響などについてまとめてみます。
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黄砂はなぜ発生する?
黄砂の発生元は、前述した通りです。
ではなぜ、これらの地域から黄砂が大量に発生するのでしょうか?
タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原の三地域だけでも、日本の国土の5倍の面積を誇ります。
加えて、これらの黄砂発生地は、年間の降水量が500mmを下回るほどに少なく、極めて乾燥する地帯であるということです。
砂漠たる所以ですね。
年中乾燥している土地に、偏西風と呼ばれる強い風が発生することで、砂嵐が生じ、それらが空中へ舞うことで日本にも黄砂が届いていくるのです。
その距離およそ3000km〜4000kmと言われ、日数にして約4日間かけて日本に到達するというから驚きです。
しかも、その黄砂の約5割が、日本もしくは韓国に落下すると言われているので、なんとも不運ですよね…
黄砂が発生する時期や季節は?
では、黄砂はどの時期や季節に特に多いのでしょうか?
基本的に、風があればどの時期でも飛んでいくることはあるそうですが、特に偏西風の影響で大量発生するのは、3月〜4月頃と言われています。
特にピークなのがそれらの時期ですが、長く見積もるとおおよそ2月〜5月あたりが要注意ですね。
黄砂が人体に与える影響は?
それでは、黄砂は人体への悪影響があるのでしょうか?
砂埃と考えて貰えば良いので、その多くの影響は呼吸器系への影響です。
しかしながら、それだけではなく、中国や韓国、台湾などでは以下のような健康被害も報告されています。
・呼吸器感染症
・肺炎
・心疾患(心筋虚血とは!? その原因、治療法は!)
・心筋梗塞(心筋梗塞|冬はリスクが高い|予防方法や対策は)
・脳卒中(脳卒中とは?脳梗塞と脳出血とは違うの?)
・アレルギー性鼻炎
・結膜炎
また、この時期には花粉も同時に飛んでおり、両方を受けることによって花粉症の症状の悪化や、アレルギー、気管支喘息の悪化なども報告されています。
なぜ、ただの砂がこれらの健康被害を招くかというと、その成分に原因があります。
黄砂の成分は、二酸化ケイ素が60%を占め、アスベストと同様の成分だそうです。
加えて、大気汚染由来のが核物質が付着しており、特に工業地帯や大都市を通過した黄砂には要注意です。
基本的には、黄砂の多い日には、
・外出しない
・マスクを着用する
・外に洗濯物を干さない
などの対策が必要なようですね!
黄砂だけでなく、PM2.5対策を含んだ商品も販売されています!
まとめ
冬から春にかけて、日本を黄色い砂で覆う黄砂について、その時期や人体への影響についてまとめました。
意外にも様々な健康被害があることには驚きです。
花粉やPM2.5と違って、あまり対策されていない人が多いのではないでしょうか?
簡単に行える対策から施していきたいですね!