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脳卒中とは?脳梗塞と脳出血とは違うの?

      2015/12/27

昔から脳の病気といえば、「中気(ちゅうき)」と呼ばれたり、「卒中(そっちゅう)」などと呼ばれていました。

現在では、「脳卒中(のうそっちゅう)」と呼ばれるようになっています。

脳卒中の「卒」は「卒倒(そっとう)」=”突然倒れる”という意味を持ちます。
脳卒中の「中」は「中毒(ちゅうどく)」=”あたる”という意味です。

脳卒中とは、脳の病気で突然何かにあたったように倒れるという意味なんです。

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しかし、この脳卒中という言葉は医学用語ではありません。

正式には、「脳血管障害」と呼ばれ、「悪性新生物(いわゆるガン)」、「心筋梗塞」について、死因の第3位にランクインしています。

近年では、食生活の欧米化などからも生活習慣病という言葉が一般化し、脳血管障害への関心も高まっています。

脳血管障害と一概に言っても、脳梗塞や脳出血など、いくつかに分類されます。

脳梗塞、脳出血の正しい違いを説明できますか?

そこで今回は、脳卒中と呼ばれている脳血管障害の細分類である、脳梗塞や脳出血の違いについて解説します。

脳卒中に関する記事はこちら
脳卒中!冬に多い理由は?
脳卒中片麻痺|装具の種類や適応は?
誤嚥性肺炎とは?脳卒中後や高齢者は注意が必要!?

Contents

脳血管障害の分類

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脳血管障害は大きく分けて3つに分類されます。

その3つとは、以下です。

・脳梗塞
・脳出血
・くも膜下出血

聞いたことがあるでしょう。

それでは、一つづつ見ていきましょう。

脳卒中に関する記事はこちら
脳卒中片麻痺|右片麻痺と左片麻痺の違いは!?
脳卒中は再発しやすい?再発率は?予防や対策は?

 

脳梗塞

脳梗塞とは、脳の血管が、なんらかの原因で途絶えてしまうことです。

脳に血液が行き渡らないことで、脳組織が酸素や栄養不足に陥って、壊死してしまうのです。

脳梗塞は、脳血管障害のおおよそ、3/4を占めており、梗塞した血管が支配している脳部位の働きに依存した症状が発現します。

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脳梗塞にも原因によっていくつかに分類されます。

(1)アテローム血栓性脳梗塞

動脈硬化が原因となって、脳や頸部の血管が徐々に狭窄する、または詰まってしまう状態です。

(2)心原性脳塞栓症

心房細動や、心筋梗塞など、心臓でできた血栓(血の塊)が流れてきて、脳の細い血管で詰まってしまい、血流が途絶えてしまう状態です。

(3)ラクナ梗塞

脳の深部にある、ごくごく細い血管が詰まり、直径が15mm以下の小さな脳梗塞ができた状態です。

高次脳機能障害とは|失語・失行・失認|リハビリでの回復は

 

脳出血

脳出血とは、なんらかの原因で脳の血管が破れてしまい、脳内に出血してしまう状態のことです。

突然の頭痛意識障害が生じることが特徴です。

脳梗塞と同様に、出血によって脳が圧迫され、圧迫された脳部位の働きに依存した症状が発現します。

好発部位はある程度決まっており、以下のような種類があります。

(1)被殻出血(40%)
(2)視床出血(35%)
(3)皮質下出血(10%)
(4)橋出血(5%)
(5)小脳出血(5%)
(6)その他(5%)

とりわけ、脳幹と呼ばれる(4)の部位などは、死亡率が高いです。

脳出血の好発部位に関する記事はこちら
脳出血の好発部位は?部位ごとによる症状の違いはある?

 

くも膜下出血

脳は3つの層に分かれて膜に包まれています。

その膜の中間の部分をくも膜と言いますが、くも膜と脳表の間で生じた出血のことをくも膜下出血と言います。

発症すると、1/3が死亡し、1/3が障害を残し、1/3が社会復帰すると言われるくも膜下出血ですが、その出血量によって予後が左右されます。

危険因子は、脳動脈瘤の存在です。

検査をしないとなかなか発見が難しいものです。

普段から血圧などの値を管理しておくことも非常に重要です!
バイタルサインの正常値は?血圧・脈拍・血糖値etc…

 

まとめ

脳卒中と呼ばれている脳血管障害の細分類である、脳梗塞や脳出血の違いについて解説しました。

お分かりになりましたでしょうか。

一般的には、脳卒中とひとくくりにしてしまいますが、その発症原因や仕組みは全く異なるものなんですね。

ただし、なったらどれも恐い病気です。

今のうちから予防のためにも生活習慣を見直していきましょう!

脳卒中に関する記事はこちら
脳卒中片麻痺|装具の種類や適応は?
脳卒中の前兆とは|しびれや脱力が生じる!?

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