日本人の平均寿命はどれくらい?そもそも平均寿命って?
2018/12/20
「高齢化社会」
そう呼ばれるようになって一体何年くらい経ったのだろうか!?
2015年7月30日、厚生労働省は、2014年の日本人の平均寿命を公表しました。
それらの発表によると、男性が80.5歳で、女性が86.83歳だそうです。
毎年このような数値を聞くたびに確かに年齢が増加しているのを感じますよね。
それもそのはず、いずれも過去最高を更新したとのことなんです。
ところで、日本は世界的にみても本当に高齢なのでしょうか。
日本と世界の平均寿命を比べてみましょう!
平均寿命の算出方法
その前にまず、この平均寿命の算出方法を解説します。
平均寿命だから亡くなられた平均の年齢を算出しているんじゃないの!?
例えば、「100人が死亡した年齢を足して100で割っているんでしょ」
多くの人がこのように思うかもしれませんが、実は違うのです。
以下をご覧ください!
平均寿命の定義は、
「人間が平均して何年生きられるかの期待値」であります。
具体的な算出方法とは、
各年齢の人間の年間における死亡率を算出し、今年生まれた人間の人口が
この死亡率に従って毎年どれだけ死亡するかを求めるというシュミレーションで、
それぞれの死亡した年齢を平均したものが「平均寿命」となるのです。
また、死亡率が今後変化しないものと仮定して、各年齢の人が平均で、
あと何年くらい生きれるかという「期待値」を表したものを「平均余命」と言います。
つまり、0歳児の平均余命=平均寿命となるのです!
「平均寿命」とは「各年における0歳児の平均余命」を指す。
例えば2013年の女性の平均寿命は86.61歳なので、
「2013年に生まれた女性は、社会情勢などの大きな変化が無い限り、
平均的に86.61歳まで生きられる」ことを意味する。
「2013年時点で亡くなった女性の平均年齢が86.61歳」では無い。
また「2013年時点で86歳の人は、普通ならばこの一年間に亡くなってしまうだろう」という意味でもない。
ということであると、「◯◯県は長寿の県だ」という報道がよくあったりしますが、
厳密には長寿の人が多くいる!というわけではないということなんです。
では、なぜこんなややこしい計算をしているのに、世間に公表するときには「平均寿命」だなんていうのでしょうか!?
それは、国民に直感的に分かりやすいというのが一つだそうです。
「平均寿命が長い=長生き」
と直結しやすいのです。(厳密には違うのですが…)
国民全体がなんとなく理解するのに都合が良いのですね。
また、よくある間違いの一つに、
「平均寿命が86歳で、現在50歳だから、あと36年生きれば平均だわ」
これは明らかに間違いです。
平均寿命は、発表されたその歳に誕生した人の「平均余命」のことであるため、
このような計算すること自体が間違いとなるのです。
日本の平均寿命の推移
難しい話は、ここまでにして、
まずは、日本における平均寿命の推移をみてみましょう!
主な国の平均寿命の年次推移
※厚生労働省 平成24年簡易生命表の概況から抜粋
小さくて見えにくいだろうか、一番上が「日本」である。
あくまで主要な国との比較であるが、日本は「平均寿命」が長い国ということはわかるだろう。
日本の平均寿命 世界と比較すると!?
日本の「平均寿命」が高い!
というのは、先ほどの図でもわかりますが、
今回発表された2014年版の「平均寿命」では、
女性は香港86.75歳を僅差で上回り、3年連続で長寿世界一!
男性は香港81.17歳、アイスランド80.8歳に続き、シンガポール、スイスと並ぶ世界3位だった。
やはりそれなりに「平均寿命」が高い国で間違いはなさそうだ!
まとめ
まず、皆が驚くのは、日本の「平均寿命」の長さではなく、
その算出方法と、今までの自分の誤解だったのではないでしょうか。
かくゆう私も詳しく知るまではそうでした。
ただ、高齢者や、乳幼児含めて、死亡率が減った!
ということは確かであり、医療技術の向上というのは確かなことである。
「平均寿命」だけでなく、今後は「健康寿命」のことも考えて
生活していきたいと思います。
「健康寿命」に関する記事はこちら
→健康寿命とは? ロコモーティブシンドロームとの関係!