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ALS支援「アイスバケツチャレンジ」の寄付金の行方!

      2016/03/06

昨年ブームとなったALS支援「アイスバケツチャレンジ」

数多くの著名人や一般人がメディアやSNSを通じて宣伝を行ったことで話題になりました。

難病支援が目的であったこのチャレンジですが、数々の批判の声もありました。

その支援の対象となった難病が、ALS(筋萎縮性側索硬化症)です。

6月21日は「世界ALSデー」ということで多くの寄付金が集められたこの企画を思い出した人もいるのではないでしょうか。

さて、その寄付金はどうなったのでしょうか。

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アイスバケツチャレンジとは?

1.「アイス・バケツ・チャレンジ」を受けることを宣言する。

2.続いてバケツに入った氷水を頭からかぶり、次にこのチャレンジを受けてもらいたい人物を2人から3人程度指名する。

3.この様子を撮影した動画をテレビなどのメディアや、フェイスブックやツイッターなどのSNSで公開してチャレンジ完了となる。

指名を受けた人はチャレンジを受ける場合であれば、同様に氷水をかぶる、または100ドルをALS協会に寄付する、あるいはその両方を行うのいずれかを24時間以内に選択する

ただし、氷水を頭からかぶることや寄付をすることは強制ではなく、日本ALS協会も公式サイトや報道を通じて「無理はしないように」と要請している

 

【参加した著名人】
会社経営者などでは、マーク・ザッカーバーグ(フェイスブックCEO)、孫正義(ソフトバンク)、ビルゲイツ(マイクロソフト元会長)ほか、スポーツ選手では、クリスティアーノ・ロナウドやメッシ、ネイマールほか、日本の芸能人では、浜崎あゆみ、綾小路翔ほか、くまもんまで数え切れないほどの人が参加しました。

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賛否両論!?

多くの著名人や一般人までもがこの挑戦をSNS等で公開したことによって、インターネットニュースなどで連日報じられ、大きな話題となった。

少なくとも「ALS」(筋萎縮性側索硬化症)という病名は周知されたこと自体が大きな成功になったと言える。

しかし、批判や反対意見がなかったわけではない。

田村淳や乙武洋匡氏、武井壮なども指名を受けたが、「氷水かぶり」を行わない意向を自身のTwitterで示している。

その中でも武井は「その代わりにALSに限らない難病支援に、水不足や衛生に関する支援に、飢饉に関する支援に、さらに東北で被災された方々への寄付などにその思いを回します!!これを機会にご指名で、ではなく学んで寄付をさせて頂きます!」と、参加拒否が自身の信念に基づくものであると説明した。

日本ALS協会によるとこのチャレンジによって集まった寄付金の総額は、約3793万円であったとのこと。

同協会がこれまで20年ほどかけて集めた寄付金は、約7688万円であり、たった一年で20年分の半分が集まったとのことだ。

肝心のこの寄付金の使い道だが、同協会の金澤公明さんは「せっかく寄付していただいたので有効に使わせていただきたいということで、時間はかかってしまったが協会で検討してきた」と話している。

 

使途は、以下のようだ。

(1)治療薬や福祉機器の研究開発補助(1件300万円×年間3件、3年間継続)
(2)患者のQOL向上へ介護者の育成など(1件30万円×年間5件、5年間継続)

 

まとめ

このように使途不明金とならず、きちんと明確に公表することは、今後同様に難病に対する寄付金が集まった際の前例になり、非常に有効なことでしょう。

賛否あったものの、結果として寄付金が集まり、疾患としての知名度や関心が上がったことに関して非常に有益なチャレンジであったと感じている。

今後もますます、ALSの治療の発展を願うばかりである。

 - 医療・介護