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脳卒中後遺症にボツリヌス療法|その効果や料金は?

      2016/02/15

脳卒中後遺症に対する治療法の一つに「ボツリヌス療法」があります。

特に近年になって注目されている治療法で、リハビリテーションと併用することで、歩行を始めとした日常生活動作能力の向上が期待できます。

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「ボツリヌス療法」とは、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質を有効成分とする薬を筋肉に注射する治療法であります。

脳卒中後遺症によって生じた「痙縮」に対して用いられるもので、
筋肉の緊張を和らげる効果があります。

「痙縮」というのは、脳卒中の後遺症の一つで、筋肉が緊張して固くなり、関節の拘縮(動かなくなる)を引き起こしたり、歩行を始めとした日常生活動作の阻害因子となります。

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ボツリヌス療法によって痙縮を緩和することで、
再び日常生活動作能力の向上を目指すというものです。

そこで今回は、ボツリヌス療法について、詳細を解説し、その料金などについても紹介します。

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ボツリヌス療法とは

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ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出す神経毒素であるボツリヌス毒を、痙縮などによって固まった筋肉に注射をすることで、筋の緊張を抑制する治療法です。

2010年より、商品名ボトックスとして認可され保険適応が開始になったことで、医療機関でのリハビリテーションと併用して用いられることが多くなりました。

どんな効果がある?

ボツリヌス療法によって、痙縮している筋肉の緊張が和らぎます。

それまでの余分な筋の緊張が緩和されることで、手足が動かしやすくなり、歩行や食事などあらゆる日常生活場面での改善が期待できます。

ただし、注射をして筋肉の緊張が和らいだからといってすぐに上手に使えるようにはなりません。

リハビリテーションと併用し、新たな身体の使い方を再学習し、自分の手足を使いこなす必要があるのです。

リハビリテーションの専門家である理学療法士や作業療法士とともに訓練を継続する、もしくは適切な自主訓練指導してもらい自分でも継続していく必要があります。

 

どこに注射する?

基本的には、痙縮している筋に直接打ちます。

ただし、痙縮の具合によって、注射する量を多くしたり、反対に緊張を和らげすぎてグラグラにならないようにするなど、適切な量のコントロールが必要です。

 

副作用はある?

副作用に関してですが、一時的に「赤く腫れる」「痛みを感じる」などの症状がでる場合もあるそうです。

また、筋肉の緊張が和らぐことで、これまでその緊張に依存して行っていた動作が出来なくなってしまうこともあります。

そのような場合は、すぐに医師に相談するようにしましょう。

転倒などの二次災害を引き起こす可能性もあります。

 

いつまで続けるの?

ボツリヌス療法の効果が持続するのは、通常で3ヶ月から4ヶ月程度とされています。

その後は徐々に効果が消えていくので、少なくとも年に数回は継続して行っていく必要があるでしょう!

この場合も医師との相談の上で決定していきます。

ただし、一度痙縮が抑制された状態でリハビリテーションを行い、獲得された動作は失われるわけではありません。

そのため、ボツリヌス療法を実施している期間でのリハビリテーションが非常に重要であり、正しい動作パターンや身体の使い方をしっかりと身につけましょう!

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ボツリヌス療法の料金は

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ボツリヌス療法は、2010年10月より厚生労働省の認可を受け、公的な医療保険での治療が可能となりました。

しかしながら、その金額は決して安価とは言い難いです!

ボツリヌス毒素は、1瓶(100単位)でおよそ9万円です!
一度の投与における上限は300単位であり、その場合は27万円以上の費用になります!

3割負担の場合は約8万円強、1割負担でも2万7千円程度の自己負担になります。

年に何度か実施する場合の費用はそれなりに高額となります。

そのための救済措置として各自治体などで身体障害者への医療助成などを行っており、身体障害者手帳の取得によって、全額または一部が免除される場合があるそうです。

また、医療費が一定の限度額を超えた場合に発生する「高額療養制度」なども存在するので、利用を検討する場合はこのような助成制度を活用することをお勧めします。

 

まとめ

ボツリヌス療法について、詳細を解説し、その料金などについても紹介しました。

脳卒中後遺症の痙縮治療に関して、以上に有用とされている治療方法です。

ただし、注射を打ったから良い!というわけではなく、大切なのは、その状態でリハビリテーションなどの集中的な訓練を欠かさないことです。

決して安価ではない治療費を無駄にしないためにも、適切な治療法を実践を実践していきましょう。

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