初鰹って何?どんな意味があるの?初鰹って縁起物?
2018/08/23
日本には四季があり、その季節特有の行事や習わしがあります。
日本だからこその文化や伝統ですね!
その中でも、毎年春先になると聞く
「初鰹(はつがつお)」という言葉!
一体、どんな鰹でどんな意味を持つかご存知ですか!?
縁起物なんだそうですよ!
「初鰹」の意味は?
「初鰹」とは、春から初夏にかけて太平洋を北上してくる「鰹」のことです。
鰹は回遊魚の一種で、春になると餌を求めて北上するそうです。
その移動距離はなんと九州南部から黒潮と親潮がぶつかる岩手県の三陸海岸沖で到達するそうです。
その北上によって各地で水揚げされる鰹のことをその年初めて収穫した鰹ということで「初鰹」といいます。
その中でも特に3月頃に高知県沖で水揚げされるものを指して「初鰹」と呼ぶことがあるそうです。
各地の収穫時期は?
「初鰹」は、太平洋の九州南部から岩手県の三陸海岸沖まで回遊するので、各地で水揚げされる時期は異なっているのです。
日本で最初に水揚げされるのは、九州や四国沖で3月〜4月あたりです。
そのため、この時期によく「初鰹」という言葉を耳にするんですね。
【各地の水揚げ時期】
3月-4月:九州・四国沖
4月-5月:本州南海岸沖
7月-9月:三陸海岸沖
おおよそこの時期に最盛期を迎えます。
「戻り鰹」もあるの?
太平洋の九州南部から岩手県の三陸海岸沖まで北上した鰹は、
その後は、「南下」します。
一旦北上したのにまた南下…
大層な大移動ですが、回遊魚というのはそういう魚です。
ちなみにこの南下してくる鰹のことを「戻り鰹」といいます。
「初鰹」「戻り鰹」は美味しいの?
「初鰹」「戻り鰹」は収穫時期が違いますが、同じ鰹です。
味にはどのような違いがあるのでしょうか!?
一般的には、「戻り鰹」の方が、脂がのっていて美味しいと言われています。
反対に「初鰹」は、十分に餌を食べていないため脂分が少なく、身がしまっているという特徴から、その食感が魅力です。
その脂質の量は、「初鰹」よりも「戻り鰹」の方が10倍も多いと言われています。
「初鰹」は縁起物?
「初鰹」というのは、江戸時代に遡ると、「初物食い」という食習慣があったそうで、その年に初めて食べた人が、見栄をはれる、自慢できるというものです。
そのため、「初鰹」は縁起が良い!
ということになったそうです。
新年早々には、「マグロの初セリ」などもありますが、なんでも最初が大事なんですね!
まとめ
今回は、初鰹にはどんな意味があるのか、そしてその味や縁起物なのかなどについて調べてみました。
なんでも最初が大事!
なのはすなんですが、他にも豊漁を願うなどの意味もあるそうです。
初鰹と戻り鰹、ぜひ食べ比べてみたいものです!
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