「男性更年期障害」イライラや高血圧は要注意!
「歳のせいか、何やってもやる気が出ない…」
これって、本当に歳のせいなのでしょうか!?
男性も“更年期障害”を疑った方が良いかもしれません。
「男性更年期障害」
女性だけじゃないの…?
と思う方もいられるかもしれませんが、
実は男性にも更年期障害があります。
正式には、“加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)”と言います。
その数なんと、600万人は存在すると言われています。
根本的な原因は、
“男性ホルモンの低下”です。
その他にも幾つかの原因が存在するようです。
そこで今回は、「男性更年期障害」の原因や症状、その治療法などを解説します。
「男性更年期障害」とは?
「男性更年期障害」は、
ホルモンバランスの乱れを主要因として、身体的・精神的不調をきたす自律神経失調症の一つです。
潜在患者を含めると約600万人は存在すると言われます。
女性の場合、「閉経」という大きな変化を経ることで更年期障害を発症するため、
世間的にも認知しやすかった背景があります。
しかしながら、男性は個人差も大きく、世間的にも認知度が低いと言えるでしょう。
「男性更年期障害」の原因とは?
「男性更年期障害」の原因は、
“テストステロン”と呼ばれる男性ホルモンの低下です。
(女性の場合は、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの低下が原因)
男性ホルモンは、20歳代をピークに徐々に減少していきます。
女性のようにはっきりと自覚できることがないので、
その発見も遅れやすいのです。
「男性更年期障害」の症状は?
「男性更年期障害」の症状は、
“攻撃性”や“性機能の低下”などが認められます。
具体的な症状として、
・うつ症状
・高血圧症
・制欲低下
・勃起不全
・筋力低下
・イライラ
・不安
・疲労感
・めまいや耳鳴り
・頻尿
など多岐に渡ります。
多くは、心療内科や精神科、泌尿器科に関連する症状が多いです。
この中でも、「イライラ」や「高血圧」は、周りの家族でもなんとなく気づくことができる部分です。
なんの誘引もなく、このような症状が出現した場合は注意が必要です。
「男性更年期障害」の治療は?
「男性更年期障害」の治療の中心は、
“男性ホルモンの補充療法”です。
補充方法としては、筋肉注射や経口薬、塗り薬などがありますが、
日本においては注射療法が一般的です。
しかしながら、この方法においては、
副作用として“前立腺癌の進行”などがあるため注意が必要です。
その他の方法として、
“食生活の改善”などが有効です。
肥満を解消することが、テストステロンの活動を活性化させるので、
・よく噛んで食べる
・間食を控える
・腹八分目に留める
などを心がけましょう。
また、納豆やオクラ、なめこや山芋などのネバネバとした食品は、
ホルモンの活性化に役立つとも言われています。
まとめ
今回は、「男性更年期障害」の原因や症状、その治療法などを解説しました。
夫の、父親のちょっとした変化を見逃さず、
よく観察することが早期発見のポイントだと思います。
気になる症状がある場合には、専門医や主治医を受診し、適切な診断を仰ぐ必要があるでしょう。