脳卒中といびきの関係は?いびきは発症リスクのある予備軍!
脳卒中とは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害と呼ばれる一連の疾患群の俗称です。
今や国民皆が、知っている代表的な疾患でありますが、
日常的ないびきとの関係性があるのをご存知ですか!?
「脳卒中」とは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血の俗称です。
正式名称は、脳血管障害と呼ばれており、日本の死因第3位となっています。
脳卒中に関する詳しい記事はこちら
→脳卒中とは?脳梗塞と脳出血とは違うの?
→片麻痺|脳卒中後遺症|痺れの原因は?治る?
発症すると、その重症度や発見の遅れによって重篤な後遺症を残すため、決して侮ることの出来ない疾患です。
そんな脳卒中ですが、実は日常的にかいている人もいるであろう「いびき」と深い関係があるのです。
その関係性とは、
・脳卒中の発症リスクとなる
・脳卒中発症の前兆症状として現れる
の二点です。
今回はそんな脳卒中といびきとの関係性について解説したいと思います。
脳卒中の治療に関する記事はこちら
→脳梗塞の治療法「t-PA」ってどんな薬剤?その適応は?
→脳卒中後遺症にボツリヌス療法|その効果や料金は?
いびきは脳卒中の発症リスクとなる?
では、いびきをかくと何が悪いのでしょうか?
実は、いびきをかくこと自体が脳卒中の発症リスクであり、脳卒中の予備軍であると言えます。
いびきでは、肥満やストレス、アルコールの摂取などによって、空気の通り道が塞がれることで発します。
この時には、十分に酸素を取り込めず、いわゆる無呼吸状態となります。
睡眠時無呼吸症候群とはまさにこのことです。
→睡眠時無呼吸症候群とは?原因や症状は?治療法はある?子供や女性も…
十分に酸素を取り込めずに、身体が低酸素に陥ると、心臓は血圧を上げて酸素供給を高めるのです。
このような血圧増加は、直接的に脳卒中のリスクになるのです。
もちろん、原疾患として、高血圧、糖尿病、動脈硬化、高脂血症などの脳卒中リスクが高い場合に多発するのです。
脳卒中発症の前兆症状として現れる?
脳卒中が発症したのちに、その前兆症状としていびきが出現することもあります。
脳の機能が障害されることで、喉も含めた筋肉の機能が低下し、舌が落ち込むように気道を閉塞します。
舌根沈下とも言われます。
このような症状が、普段いびきをかかない人に起こった場合は要注意です。
脳卒中の発症は、その梗塞や出血の大きさに加えて、治療までの時間が命を救う、または後遺症を少しでも残さないためには重要となります。
このような一つの前兆症状を見逃さずに発見することが大事なんですね。
脳卒中の前兆症状に関する詳しい記事はこちら
→脳卒中の前兆とは|しびれや脱力が生じる!?
→くも膜下出血とは?前兆症状はあるの?原因や後遺症は?
まとめ
今回はそんな脳卒中といびきとの関係性について解説しました。
普段何気なくかいているいびき…
ただただ、「うるさい」とか、「静かにして」とかそういう問題ではないのです。
いびきがなくなるということ自体が、脳卒中のリスクを減らすことにもつながるんですね!
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→若年性脳梗塞の原因と症状は?若くても発症する?
→脳卒中は再発しやすい?再発率は?予防や対策は?