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高山病に酸素缶は有効か?富士登山に携帯すべき?

   

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夏は、無雪期ということで絶好の登山シーズンですね。

普段から登山の経験のしない人でも

「富士登山」などにチャレンジする人は多いのではないでしょうか?

 

そんな時に気をつけなければならないのは、

「高山病」です。

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「高山病」は、

高所に登った際に生じる低酸素症で、

頭痛めまい食欲不振呼吸困難などを呈す、

低酸素環境症候群です。

 

当然のことながら、

登山の続行が困難となり、

場合によっては集中治療が必要で医療機関に入院することもあります。

 

このような高山病の対策として、

現在では多くの人が酸素缶(携帯酸素)を持参することが多いのではないでしょうか?

 

果たしてこの酸素缶の効果はどの程度あるのでしょうか?

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高山病とは?

「高山病」は、

高所などで気圧が低下した場合に、

酸素の量も減少するために、摂取できる酸素量も低下し、

身体が低酸素症に陥っている状態です。

 

そのため、富士山のみならず、標高2,500m以上の山などでは、

このようなリスクがあるというわけです。

ちなみに富士山の山頂の酸素は、平地の2/3程度と言われています。

 

その症状として、頭痛やめまい、食欲不振や呼吸困難などを呈し、

場合によっては脳や肺に深刻なダメージが生じることもあります。

 

誰もが罹患するわけではなく、個人差があったり、

普段から高所に順応しているような登山家は症状が非常に軽く済むのです。

 

 

酸素摂取は効果がある?

まずは一般論として酸素の摂取は効果があるかについて解説します。

答えを言うと、もちろん

“効果があります”

 

摂取できる酸素が少なく、酸欠状態にならないために、

当然ながら酸素を補うことは重要です。

 

例を挙げると、

エベレストへ登頂する登山家などは、アタックを行うキャンプ地から帰路に着くまでに、

高所登山用酸素ボンベ(1,200L)を何本も使用しながら登頂します。

 

ただし、これはあくまで、このような大容量の酸素を常時吸引している場合の話です。

 

 

酸素缶の効果は?富士登山に必要?

では、市販されている酸素缶は効果があるのでしょうか?

一般的にこのような市販の酸素缶の容量は、5L程度です。

高所登山用酸素ボンベの1,200Lと比べると非常に少ない量です。

わずか数分で容量不足に陥ります。

 

苦しくなってきたら使用する!

という人がほとんどですが、

一時的に酸素の摂取量を増やしたところで、対症療法にしかならず、

絶対的な酸素不足を解消することは出来ません。

 

また、高山病を発症した後に、酸素を吸引する場合にも、

最低20L、実質的に効果を出すには60L以上の連続吸引が必要と言われているので、

ほぼ意味をなさないのです。

 

結論から言うと、

富士登山には「酸素缶は必要ない」ということになります。

 

ただし、

「気休めに…」、「酸素が美味しい…」

などと思う人は荷物にならない範囲でもっていくのは良いと思います。

プラシーボ効果もありますしね!

 

 

高山病の対策は?

高山病に対する根本的な対策はありません。

地道に順応させるしかないのです。

 

富士登山の場合には、

“事前に十分に睡眠をとる”などの体調管理に加えて、

一気に上るなどの無茶な登山をせずに、

5合目から登る場合には少しそこに滞在するなどの順応を少しづつ行うことが良いとされています。

 

くれぐれも無駄に走ったり、

体力(酸素)を消耗することのないようにしましょう。

 

また、もし高山病になったと感じた場合は、

その場で休息するのではなく、すぐに下山しましょう。

休めば治るということはありません。

 

 

まとめ

今回は、高山病に酸素缶は有効か、富士登山に携帯すべきか否かを解説しました。

富士登山は、整備されており、遭難のリスクなども少ないですが、

高山病こそが“最大の敵”となります。

できるなら、少しづつ高度の高い山に登るなどの訓練を積んでから挑戦するのが良いと思います。

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