「デイサービス」「デイケア」ってどんなとこ?時間や料金の違いは?
高齢者との同居家族や、
介護などに従事している人であれば、多くの人が知っているであろう
「デイサービス」や「デイケア」という言葉。
この違いって明確にご存知ですか?
65歳以上になり、
要介護状態と認定される場合に取得できる“介護保険”。
この介護保険を有していることで、
様々なサービスを受けることが出来ます。
自宅において掃除や洗濯、または身体介護などを受けることができる“居宅系サービス”、
または施設に通い介護やリハビリテーションなどを受けることができる“通所系サービス”、
大きく分類するとこのように区分されます。
この”通所系サービス”の中でも代表的なものといえば、
「デイサービス」または「デイケア」です。
よく耳にする言葉だと思いますが、
この二つの違いって明確にご存知ですか!?
介護保険取得の流れはこちらを参照ください!
→人工関節でも介護保険取得できる?取得の流れとは?
「デイサービス」って何?
「デイサービス」とは、正式には“通所介護”と呼ばれ、
送迎バスなどを利用して施設に通い、
施設内で食事や入浴などのサービスを受けます。
その他にもレクリエーションや集団での体操など、
他者との交流や気分転換、健康増進などを図ることが出来ます。
自宅で一人で寂しい思いをするよりも、
楽しい時間を過ごすことが出来、家族の介護負担も軽減します。
「デイケア」って何?
「デイケア」とは、“通所リハビリテーション”と呼ばれ、
医師の指示のもと、理学療法士や作業療法士等による専門的な、
個別リハビリテーションを受けることが出来ます。
病院や介護老人保健施設などの併設されていることが多いです。
リハビリテーションに加えて、食事や入浴などのサービスを受けることも出来ます。
「デイサービス」と「デイケア」の違いは?
「デイサービス」「デイケア」
それぞれの特徴を解説しました。
その大きな違いは、目的にあり、
「デイサービス」は、“日常生活動作の介護”を目的としたもので、
「デイケア」は、“リハビリテーション”いわば機能回復を目的としたものです。
最近では、「デイサービス」においても集団体操を行ったり、
場合によってはデイケアと同じように理学療法士や作業療法士等の専門家が、
機能訓練加算という制度のもと、個別リハビリテーションを行うこともあり、
その境界線はやや狭まっているようです。
というのもやはり、
ただ単に介護を目的としたものだけでなく、
せっかくなら機能回復を目的に通いたいという人が多いからのように感じます。
ただ、やはりリハビリテーションなどの機能訓練を目指すのであれば、
設備の違いなどから「デイケア」の方が優れていると言えるでしょう。
時間の違いは?
「デイサービス」「デイケア」それぞれに、
“〇時間以上○時間未満”という時間設定がなされています。
例えば、「デイサービス」では、
・2時間以上3時間未満
・3時間以上4時間未満
・4時間以上6時間未満
・6時間以上8時間未満
・8時間以上9時間未満
などというように細かく時間設定がなされており、
その施設ごとによって適応している時間が異なります。
「日中は家族がいないから長い時間がいい」
「長い時間は疲れるから半日が良い」
などと希望に合わせて、実施している時間帯のあるデイサービスを選ぶと良いでしょう。
また、「デイケア」では、
・1時間以上2時間未満
という短時間の利用時間もあり、
食事や入浴は良いのでリハビリテーションだけ行いたい人などには好条件かと思います。
料金の違いは?
「デイサービス」「デイケア」に基本的な料金に大きな差はないですが、
「デイケア」においてはリハビリテーションにおける加算がプラスされることも多く、
やや料金が高くなります。
この基本的なサービス提供料金に加えて、食費などは別途加算されます。
利用時間の違いや、要介護度の違いによって違いがあるので、
詳しく知りたい場合は、ケアマネージャーに相談したり、直接施設に問い合わせるのも良いでしょう。
まとめ
今回は、「デイサービス」「デイケア」それぞれの特徴や、時間・料金の違いなどについて解説しました。
“何をしに通所サービスを利用するのか”
ここをきちんと履き違えずに選ぶと良いでしょう。
また、利用者人数の違いや料理の美味しさ、さらには機能訓練の技術の高さと言ったことも場所によって大きく異なります。
口コミだけでなく、体験利用なども参考にしながら検討すると良いでしょう。
こんな違いも気になりませんか!?
→介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違いは?料金に違いはある?