「ブヨ」に刺されたらどうする?虫除けは効く?対策はあるの?
「ブヨ」
聞いただけでも恐ろしい名前ですが、
意外にもこの恐怖の昆虫を知らない人も少なくありません。
この記事は、アウトドアやキャンプで要注意の「ブヨ」について解説します。
そもそも「ブヨ」ってどんな昆虫かご存知ですか?
アウトドアやキャンプなどで山中に行った時に、
「あれ、蚊に刺された?」
と思っていたら、とんでもなく腫れて、
“かゆい”
“痛い”
の症状が現れたら「ブヨ」に刺された可能性があります。
正式には、「ブヨ」ではなく「ブユ」というハエ目カ亜目ブユ科の昆虫で、
蚊よりもハエっぽいそうな丸っこい体の昆虫です。
人間の皮膚を吸血する際に毒素を注入することで、
激しい痒みや疼痛が出現するのです。
なお、「ブユ」は、
関東では「ブヨ」、関西では「ブト」とも呼ばれるそうです。
(今回は、「ブヨ」という名称で解説を進めます)
刺されると夜も眠れないほどの苦痛を強いられるため、
キャンプやアウトドアに行く際には十分な予防が必要ですが、
刺されてしまった場合にはどうすれば良いのでしょうか?
今回は、基本的な「ブヨ」の生態に加えて、刺された場合の対応や、虫除けは効くのかなどの対策について解説します。
Contents
「ブヨ」ってどんな生物?
「ブユ」というハエ目カ亜目ブユ科の昆虫です。
関東では「ブヨ」、関西では「ブト」とも呼ばれています。
哺乳類に対して、
吸血する害虫であります。
生息地や出現時期は?
「ブヨ」にもいくつか種類はいるものの、
全国各地に生息していますが、水質汚染に弱いなどの特徴から、
住宅地ではほとんど生息しておらず、主に渓流や山中に生息しています。
そのため、キャンプなどのアウトドアの際に注意が必要なんです。
成虫になると、ほぼ通年見られますが、
活発に活動するのは3月〜9月頃です。
特に日中の暑い時間ではなく、朝方や夕方に多く発生します。
また、気温が低く湿度が高い雨の日などに出現しやすいです。
どんな姿?
山間部に生息していることもあって、
その姿を鮮明に思い浮かべられる人は少ないでしょう。
「ブヨ」は、
全長が約3-5mm程度で、ハエのように丸いお尻をしています。
出典:wikipedia
一見可愛らしく見えますが、
実際は恐ろしい天敵ですので要注意。
ちなみに、集団で発生し、空中をホバリングするように浮遊するのが特徴です。
刺すのではなく噛む?
「ブヨ」は吸血する生物ですが、
正確には“刺す”ではなく皮膚を“噛みちぎる”のです。
そのため、噛まれると多少痛みを伴うのも特徴で、
その際に唾液腺から毒素を注入するため、痒みや痛みなどの症状が出現するのです。
なお、刺されやすい条件として、
・黒っぽい服
・汗をかいているなど不衛生
などが挙げられます。
どんな症状が出る?
では、「ブヨ」に噛まれるとどのような症状が出現するのでしょうか?
まずは蚊に刺された時よりも明らかに大きな、
“腫れ”です。
直径4-5cmはあろうかというパンパンに腫れ上がった皮膚です。
そして、赤く熱っぽいことも特徴で、
激しい“痒み”と“痛み”を伴います。
通常は約1週間程度持続しますが、
体質によってそれ以上長引きことや、慢性の痒疹に移行し数年まで完治に要する場合もあるようです。
また、アレルギー反応が強い人では、「アナフィラキシーショック」を引き起こし、
呼吸困難などに陥るケースもあるそうです。
「ブヨ」に噛まれたときの対処法は?
もし「ブヨ」に噛まれてしまったらどうすれば良いのでしょうか?
噛まれたことに早めに気づいたのであれば、
早めに傷口から毒を吸い出すことが重要です。
実際には、そのようなリムーバーが販売されており、
ポイズンリムーバーと呼ばれるそうです。
これらは常に携帯しておくと良いかもしれません。
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また、外用薬としてステロイド系の薬が効果を示すそうなので、
あまりにも症状が強い場合には皮膚科を受診することも検討する必要がありそうです。
「ブヨ」に噛まれないための予防法は?
何と言っても「ブヨ」に噛まれないことが最大の予防法です。
キャンプなどのアウトドアで山中に出向くときには、
長袖や長ズボンなどで肌の露出を控えることが基本です。
通常、虫除けなどが必要であると考えると思いますが、
実は市販の蚊除けなどは効果がないそうです。
「ブヨ専用」のものを使用するか、
ハッカ油に弱い特性があるそうなので、ハッカ油を薄めたものをスペレーするという手もあります。
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まとめ
今回は、基本的な「ブヨ」の生態に加えて、刺された場合の対応や、虫除けは効くのかなどの対策について解説しました。
「ブヨ」に噛まれたことがある人は分かると思いますが、
蚊などとは比較にならないくらいの苦痛を味わいます。
“夏の最大の敵”と言っても過言ではないくらい、その脅威は恐ろしいです。
何よりもまずは、噛まれないことに全力を注ぐことをお勧めしますが、あまりにも症状が重い場合には早めの病院受診をお勧めします。