バイタルサインの正常値は?血圧・脈拍・血糖値etc…
2015/11/08
バイタルサインという言葉を知っていますか!?
病院などの医療機関では、当たり前に使われる言葉で、常日頃から気にかけなければならない大切なサインです。
バイタルサインとは、日本語でいうと「生命徴候」とでも訳せましょうか。
いわゆる血圧や、脈拍、血糖値など、数値として観察できる身体の徴候です。
昨今では、生活習慣病や、ロコモーティブシンドロームといった生活習慣や加齢に関係した疾患が非常に増えており、その知識も一般化されているため、自宅でバイタルサインの計測をしている高齢者も増えています。
皆さんは自身のバイタルサインをきちんとチェックしていますか。
久しぶりに血圧を測ったら「あれ..こんなに高い!!」
なんていうことはありませんか。
日々の変化をチェックし、必要であれば受診し、投薬治療など適切な対応を受けることで、疾患の早期発見、早期治療につながります。
そこで今回は、血圧や脈拍、血糖値などにとどまらず、一般に計測することが多いバイタルサインの正常値について解説します。
血圧(BP:Blood Pressure)
今では誰もが気に留めているのではないでしょうか!?
血圧は文字通り、血管内の血液が示す圧力のことです。
血液は心臓のポンプ作用によって全身の血管に送り出されますが、血圧とは、この時の血液量と、血管の固さや弾力である総抹消抵抗によって決定されます。
血圧が高い状態が続くと、心臓病や脳梗塞や脳出血などのリスクが高まります。
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日本高血圧学会による、高血圧の基準は、140/90mmHgとされています。
運動や緊張などで比較的変化しやすいのが血圧ですが、常時高いようなのであれば、重篤な病気につながりやすいので要注意です。
脈拍(P:Pluse)
脈拍とは、一分間の心臓の拍動の回数です。
前腕の動脈で計測することが容易で、誰でも簡単に計測が可能です。
脈拍の正常値は、
乳幼児:100回〜140回
小学生:70回〜110回
中高生:50回〜100回
成人:50回〜90回
このように年代によっても大きく変化があります。
一般には、成長するにつれて下がっていきます。
しかしながら、マラソン選手などの長距離陸上選手は、脈拍が少ないなどの特徴があります。
運動などで極端に脈拍が上昇すると、心臓への負荷が過剰となっている状態です。
そのような際には適度休憩が必要です。
血糖値
血糖値とは、血液中に含まれている糖の量のことです。
言わずもがな、この数値が高くなると糖尿病のリスクが高まります。
血糖値は、食後などで糖を取り込んだ場合は、値が上昇するため、その測定にはいくつかの測定方法があります。
<空腹時血糖>
9時間絶食した後に計測される値で、
126mg/DL以上の場合糖尿病が疑われます。
<随時血糖>
特に食事の時間などを考慮しない場合に計測される値で、
200mg/DL以上の場合糖尿病が疑われます。
糖尿病の場合、食事療法や運動療法が中心となり、適切な治療が必要です。
放置すると、脳卒中や心臓疾患のリスクが非常に高まるため注意が必要です。
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体温(KT)
体温とは、身体の温度のことです。
誰もが計測した経験があるかと思います。
基本的には腋下で計測することが多いですが、場合によっては口腔内や直腸での計測をすることもあります。
体温の正常値は、
新生児:37.0〜37.2℃
成人:36.6℃前後
毎日大きく変わるものではなく、また個人差も存在するため、その人ごとの正常値を把握しておくことが重要です。
体温が高いと、身体に炎症が起きている可能性があります。
まとめ
血圧や脈拍、血糖値、体温など、一般に計測することが多いバイタルサインの正常値について解説しました。
いかがでしたでしょうか!?
自分と比較してあまりにかけ離れていることはないでしょうか!?
あまり気にしたことはないという人は、是非健康診断の結果表を確認してみてください!