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エコノミークラス症候群|原因や症状は|ふくらはぎに痛み

   

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エコノミークラス症候群をご存知ですか!?

一時期、話題になったこともあり、なんとなくですが、危険な疾患であることは、お分かりかと思います。

エコノミークラス症候群は、正式名称「深部静脈血栓症」という、命の危険もある重篤な疾患なのです。

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「深部静脈血栓症(DVT)」とは、下肢などの細い血管の中で、血の塊(血栓)が生じることです。

単純に血栓が生じるだけなら良いのですが、その血栓がつながっている血管の行き先である肺まで飛んで、肺の血管につまると「肺動脈血栓塞栓症」を引き起こします。

これは非常に重篤な疾患で、胸痛や失神、呼吸困難などを引き起こすため、命の危険も及ぼします。

血栓が生じるのは、飛行機のエコノミークラスのように、狭く体勢が変えられない場所で長時間過ごした時であることから「エコノミークラス症候群」と呼ばれているのです。

血栓ができやすいのは、下肢の細い血管の中でもふくらはぎの血管である場合が殆どです。

そこで今回は、エコノミークラス症候群の原因や症状、治療や予防方法などを解説します。

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Contents

エコノミークラス症候群の原因は

エコノミークラス症候群は、正式名称を「深部静脈血栓症」と言います。

エコノミークラスのように狭く、長時間同一姿勢で過ごす事で、ふくらはぎの細い血管に血栓が生じます。

この血栓が、静脈の中を通って、肺に到達すると肺に詰まってしまいます。

この場合を「肺動脈血栓塞栓症」と言います。

このような一連の症候群は、8時間以上のフライトをした場合に発症する可能性が高まるといわれていますが、必ずしも誰にでも生じるわけではないそうです。

それは、血栓ができやすい体質という遺伝的要素や、血液が固まりやすい素因を持っているなどの要因があるそうです。

具体的な疾患としては、糖尿病などの生活習慣病を患っている人は要注意です。

また、脱水によって血液が濃縮すると血栓ができやすくなるので、飲水も重要です。

2000年に報告された日本における年間症例数は約4,000例と推計されており、増加傾向にあるそうです。

 

症状は

エコノミークラス症候群は、軽症から重症まで、その症状は様々ですが、「肺動脈血栓塞栓症」が生じた場合の症状は以下のようなものがあります。

・血圧低下
・胸痛
・呼吸困難
・意識消失

最悪の場合には、命の危険性もあるので注意が必要です。
また、このような症状は、機内だけでなく、時間差があり、空港で発症する場合や数日経過した後に生じることもあります。

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治療は

エコノミー症候群の治療は、血栓を除去する必要があります。

血栓が小さく軽症であれば、投薬を行うことで改善が得られます。
血栓を溶かす効果のある「血栓溶解療法」が有効です。

また、血栓溶解療法が功を奏さない場合は、「血管内治療法」という血管内カテーテルを用いて薬剤を注入したり血栓を除去する治療法もあります。

重症で肺塞栓により生命の危機がある場合には、緊急手術を余儀なくされる場合もあります。

 

予防方法は

エコノミー症候群は予防が重要となります。

例えば、飛行機の中であれば、

・頻回に足を組み替える
・足首を上下にパタパタ動かす
・立ったり、座ったり、歩いたりする

など、頻回に足を動かして筋肉を働かせることで、筋肉がポンプ作用を発揮し、血液の停滞を防ぎます。

また、それ以外にも

・十分に水分を取る
・弾性ストッキングを履く

などの方法も重要です。
事実、深部静脈血栓症は膝や股関節の手術後にも生じることがあり、その場合はきつめの弾性ストッキングを履くことで血流を改善し、予防を行います。

 

まとめ

今回は、エコノミークラス症候群の原因や症状、治療や予防方法などを解説しました。

その昔、サッカー日本代表の高原選手が発症したことで広く日本でも知られるようになった疾患です。

エコノミークラス症候群になる素因を持つ人は同時に脳卒中心筋梗塞などのリスクファクターを有していると言っても過言ではありません。

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機内だけの努力でなく、自己の体質を見直して対策・予防策が取れると良いですね!

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