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腓骨神経麻痺とは?原因は何?下肢の手術後は要注意!

      2016/02/28

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手術には、様々な合併症リスクがつきものです。

下肢の手術後には、「腓骨神経麻痺」と呼ばれる合併症に注意が必要です。

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「腓骨神経麻痺」とは、腓骨神経の損傷や圧迫による神経麻痺です。

腓骨神経は、腓骨頭のすぐ後ろを通る神経で、下腿や足部周囲の筋や感覚を支配しています。

腓骨神経の麻痺が生じると、支配下にある筋力の低下や感覚障害が生じ、歩行などの日常生活に障害をきたすことがあります。

では、なぜ腓骨神経なのでしょうか!?

実はこの神経は、他の神経とは違って、身体の表面の皮膚に近い部分を走行しているために外部からの圧迫や損傷を受けやすいのです。

特に注意が必要なのは、下肢の手術後などであり、不動を要している間に気がつかずに神経を圧迫し、数日後には完全に麻痺が完成している!

なんてことが少なくないのです。

そこで今回は、下肢の手術後に特に注意が必要な腓骨神経麻痺とは、その原因は何かについて解説します。

腓骨神経麻痺に注意が必要な手術に関する記事はこちら
変形性膝関節症とは!手術やその後のリハビリは?
変形性膝関節症の手術療法「TKA」とは?他にも手術の種類があるの?
人工骨頭置換術とは?人工股関節全置換術との違いは?リハビリや脱臼肢位は?


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腓骨神経ってどこの神経?

腓骨神経麻痺を解説する前に、まずは腓骨神経について解説します。

腓骨神経と呼んでいますが、正確には「総腓骨神経」と呼び、腓骨頭の後方を通過したのち、いくつかに分岐していきます。

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画像の赤字で囲った部分が腓骨頭の後方を通過する総腓骨神経です。

分岐後は、深腓骨神経となって下腿の前面を下降します。

主な支配筋には、

・前脛骨筋
・長母趾伸筋
・長趾伸筋
・短趾伸筋
・短母趾伸筋

などがあります。

 

腓骨神経とは?

腓骨神経麻痺とは、腓骨神経(正確には総腓骨神経)の圧迫や損傷により麻痺が生じることです。

この部位での麻痺によって、腓骨神経が支配する筋の麻痺感覚障害が生じるのです。

特に腓骨神経は、身体の表面である皮膚に近い部分を走行しているため、外部からの接触を受けやすいのです。

それでは、一体どのような原因で腓骨神経麻痺が生じるのでしょうか?

 

腓骨神経麻痺の原因は?

腓骨神経麻痺の原因は、いくつかありますが、最も多いものは、腓骨神経の圧迫です。

総腓骨神経は腓骨頭のすぐ後方を通過しているので、容易に圧迫が生じます。

例えば、以下のような場合にも腓骨神経麻痺が生じます。

・長時間足を組む
・下腿の外側を下にして寝る
・正座や膝を曲げた姿勢を長く取る

このような場合でも腓骨神経麻痺が生じます。
しかしながら、このような場合は、一時的なもので「足が痺れる」感覚があるものの、すぐに元通りに戻ります。

 

最も注意が必要なのは、膝や大腿骨、足部などの下肢の手術後です。

手術後は、麻酔の影響で意識が薄い状態であるとともに、布団による圧迫や長時間の同一姿勢を取りやすい状態と言えます。

また、痛みや腫れなどもあって、下肢がうまく動かせなかったりすることも手術後に生じやすい原因です。

このような圧迫が長時間にわたると不可逆的な神経麻痺が生じてしまうのです。

腓骨神経麻痺に注意が必要な手術に関する記事はこちら
大腿骨頭壊死とは?その原因や手術、術後のリハビリは?
大腿骨頸部骨折|手術方法は|術後のリハビリテーション

 

どのような症状が出る?

腓骨神経麻痺の代表的な症状の一つに、

「下垂足」があります。

これは、足関節を上に曲げる(背屈)作用を持つ「前脛骨筋」の麻痺によるものです。
歩くときに足部が床に引っかかるようになり、文字通り足がぶらんぶらんに下垂してしまうのです。

足を持ち上げるだけでなく、支える力も作用しづらく、転倒リスクが非常に高い状態と言えます。

 

腓骨神経の治療方法は?

それでは、麻痺に陥った腓骨神経に治療法はあるのでしょうか?

残念ながら、根治的な治療方法はありません。

痺れや痛みを軽減するための薬物療法や、局所麻酔などもありますが、神経の再生を促すものではありません。

また、完全麻痺の場合は、自分で足部を動かすことも困難であり、効果的な筋力訓練も行えないのです。

そのため、低周波治療など電気療法による筋力回復を促しますが、完全に筋力を取り戻すことも難しいとされています。

歩行などに障害が強いようであれば、短下肢装具などの使用を検討します。

短下肢装具に関する詳しい記事はこちらを参照ください!
脳卒中片麻痺|装具の種類や適応は?

 

まとめ

今回は、下肢の手術後に特に注意が必要な腓骨神経麻痺とは、その原因は何かについて解説しました。

せっかく手術も成功したのに、合併症によって

「足が動きません…」

こんなのってあんまりですよね。

病院側の管理の問題ももちろんあると思いますが、自分でも知識を持って予防を行えると良いと思います。


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