血糖値とは?どんな値?高血糖・低血糖それぞれの症状は?
2016/06/20
皆さんは自分の血糖値がどれくらいかご存知ですか?
血糖値は糖尿病などの指標となる重要な値です。
血糖値とは、何を反映した値なのでしょうか?
「血糖値」とは、血液中に含まれるブドウ糖の値のことを指します。
ブドウ糖とは、身体のエレルギーとして利用されるものです。
正常であれば、血糖をコントロールしているインスリンの働きでおおよそ一定の値に保たれています。
しかしながら、インスリンが不足したり、働きが不十分となると血液中のブドウ糖の値が上昇します。
これを糖尿病と言います。
糖尿病は、脳卒中や心筋梗塞などのリスクファクターとなり、命に関わる重大な疾患です。
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血糖値は高すぎても、低すぎても、その状態に応じた症状が出現します。
そこで今回は、血糖値の正常値を確認しながら、高血糖・低血糖それぞれの症状を解説します。
血糖値の正常は?
血糖の正常値を解説する前に、血糖値の測定方法を説明します。
血糖値は、食事をすることでブドウ糖を取り入れると上昇します。
反対に、食事をせず、しばらく何も摂取しないと減少していくのです。
そのため、血糖値の測定は、
・前日の夕食後から絶食し、朝一番の空腹時に測る空腹時血糖
・食後2時間後に測定する食後2時間血糖
があります。
それぞれの基準値は以下のようになります。
空腹時血糖:80〜110mg/dl
食後2時間血糖:80〜140mg/dl
となります。
これよりも高い場合に、「高血糖」
これよりも低い場合に、「低血糖」
と呼ばれます。
高血糖症状とは?
血糖値が高くなった場合に、高血糖症状が出現することがあります。
・空腹感や口が渇く
・多尿症
・皮膚の乾燥やかゆみ
・疲労感が強い
・目がかすむ
・切り傷などが治りにくい
・体重減少
・昏迷
・昏睡
急性の高血糖症で極めて血糖値が高くなった場合に、糖尿病性ケトアシドーシスと呼ばれる重篤な合併症を引き起こすこともあります。
その場合には、
・意識障害
・尿糖や脱水
・うつ、不安を伴う認知機能障害
などが生じることもあるそうです。
血糖値の異常で生じやすい疾患の情報はこちら
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低血糖症状とは?
高血糖症とは反対に低血糖症となる場合もあります。
インスリンが過剰となった場合や、経口血糖降下剤投与などを受けている人が、食事をせずに激しい運動などをした場合に生じます。
その症状は、
・空腹感
・あくび
・悪心
・無気力
・動悸
・震え
・昏睡
・痙攣
などの症状が出てきます。
低くなればなるほど重症な症状が現れます。
まとめ
血糖値に関して、正常値や、高血糖・低血糖それぞれの症状を調べてみました。
すでに糖尿病などの疾患を有している人であれば、もちろん分かっている症状かもしれません。
しかしながら、必ずしも適切にコントロールできるとも限りませんので、周りにいる人たちも是非とも正しい知識を持ちましょう!