皆既日食とは?皆既月食との違いは?今後の日食のスケジュールは?
天体観測は、数年に一度のとてもロマンティックなイベントです。
これを逃したら次はいつ見られるかを考えると、是非とも逃したくないイベントですね。
ところで皆さんは「皆既日食」とは何かをご存知ですか?
「日食」とは、太陽が月によって覆われ、太陽が欠けたり見えなくなったりする現象です。
「皆既日食」とは、日食の中でも、月が完全に太陽を覆い隠す場合のことを言います。
意外に知られていないですが、日食と皆既日食とは区別されるのです。
それでは、日食の反対は「月食」?
と、思いの方も多いでしょう!
「月食」とは、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることによって月が欠けて見えたりする現象なのです。
また、すべての部分が本影に入る場合を「皆既月食」というのです。
「月食」は、月が見える場所であれば地球上のどこからでも同時に観測・観察できるのですが、「日食」は、その場所などが限られるのです。
そこで今回は、今後、日本で見られる日食のスケジュールついて紹介します。
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今後の日食スケジュール
【2016年3月9日】
日本全国で見られるものの、やや小さな日食です。
南に行くほど食分は大きくなりますが、那覇で34%、札幌で13%が欠ける程度です。
【2019年1月6日】
札幌で54%、東京で42%、福岡で32%欠けます。
北に行くほど、食分が大きくなりますが、中程度の規模です。
【2019年12月26日】
2019年2度目の日食です。
福岡で35%、東京で39%、札幌で26%欠けます。
全国各地で大差はないです。
【2020年6月21日】
南西の地域ほど、その欠け方が大きくなります。
那覇で84%も欠ける大きな日食で、福岡で62%、東京47%、札幌29%の食分です。
確実に南の地方で見るのが良いでしょう。
【2023年4月20日】
九州南部、四国南部、紀伊半島南部、東海地方から関東地方の海岸に近いエリアに限ってのみ見ることができます。
しかしながらその食分はごくわずかです。
【2030年5月21日】
九州最南端と沖縄でのみ見ることができます。
中心帯から遠いという理由で、食分も小さなものということです。
【2032年11月3日】
北の地方に行くほどに、食分も大きくなります。
札幌で63%、東京で51%、福岡で50%の欠け方です。
関東や東北、北海道では太陽が欠けたまま沈む日没帯食になるのですが、最大食まで見ることができるようです。
【2035年9月2日】
26年ぶりに日本で観測される皆既日食です。
日本では能登半島、長野、前橋、宇都宮、水戸などで細い皆既帯が通ります。
皆既帯が通らない他の地域でも、日本各地で90%を超えるような非常に大きな食分となる部分日食が観測可能です。
まとめ
今回は、今後、日本で見られ得る日食のスケジュールついて紹介しました。
一度見逃してしまうと次回は途方もなく先まで待たなければならない…
なんてことも多々ありますよね。
次回の皆既日食は2035年と、まだまだ先ですが、日本で見られる日食は幾つかあるので、この眼で観測できると良いですね。