「鼻毛」にも役割がある?全部抜いてはいけない理由とは?
「鼻毛」
定期的な処理が必要で、果たして必要な毛なのかという疑問も浮かびます。
しかしながら実際には生体にとって非常に重要な役割を担っているんです。
「鼻毛出てるよ…」
こんな衝撃的でストレートな指摘を受けた人は少ないでしょうが、
実際に出ていることに気づかれたとしたら恥ずかしくて表に出られませんよね。
多くの人が定期的にチェックをしているとは思いますが、
忘れたことに出て来る奴(鼻毛)は本当に油断なりません。
では、いっそ全部抜く(はたは剃る)のはどうでしょうか?
いやいや、実はその行為には色々な危険が潜んでいることをご存知ですか!?
そこで今回は、鼻毛の役割や、全部抜いてしまってはいけない理由などを解説します。
鼻毛の役割とは?
フィルター機能
高性能の空気清浄機のような役割に聞こえますが、
まさしくその通りの機能を有します。
人間の呼吸には、
吸気と呼気がありますが、
体内に空気を取り込む吸気は鼻呼吸で行う場合がほとんどです。
この際には、空気中の埃やウイルスなども同時に吸い込んでしまうので、
直接的に体内に取り込んでしまう可能性があります。
鼻毛が存在することで、
これらの不必要な物質を絡め取り、粘膜とともに固めたものがいわゆる”鼻くそ”になるのですね。
これぞまさしく鼻毛のフィルター機能です。
この機能が適切に働くことで、
ウイルスや細菌を除去し風邪などを引きにくくなるのです。
加湿機能
こちらも空気清浄機に付随する機能のようですが、
加湿という機能までもが鼻毛には備わっています。
鼻の奥には粘膜が存在し、
吸気によって吸い込んだ空気と接触することで空気に水分を与えます。
鼻毛が存在することで、
粘液と空気の接触面積が大きくなり、効率的に加湿が行えるのです。
加湿が適切に行えていれば、
ウイルスなどの侵入に対しても粘膜からの免疫作用も適切に作用するため、
結果的に風邪などの予防にも繋がります。
鼻毛を全部抜いてはいけない理由とは?
先に鼻毛の役割について解説しました。
となれば、もし鼻毛を全部抜いてしまったらどんなことになるか想像できるでしょう。
そうです。
つまり、フィルター機能を使ってウイルスを除去し、
加湿機能を使って免疫機能を高めるという役割が機能しないので、
結果的に風邪などを引きやすいということになるのです。
とはいっても、
“100年の恋も冷める”と言われる鼻毛のでしゃばりはどうにか処理をしなければなりません。
そんな時は、
抜くのではなく、ハサミなどでカットすることが推奨されます。
もちろん全部カットしてしまってはダメで、伸びすぎて鼻から飛び出している部分だけにしましょう。
そもそも、鼻毛をピンセットなどで抜くという行為は、
毛穴に炎症をきたす元になり、ここから細菌が侵入すると鼻の中に腫脹が出来るなどの弊害をきたします。
そのため鼻毛の処理には鼻の粘膜を傷つけないように、
鼻から出てしまう部分をカットするということを心がけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
全く必要のないと思っていた憎っくき鼻毛も実は生体を防御するために大事な役割を担っていたのです。
とはいえ、本当に出てしまっていては美しいものではないので適度で適切な処理を心がけましょう。
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