「電撃痛」とは?その原因は?治療で治るのか?
「ズキン!!!!!」
突き刺すような痛みが、瞬間的に身体に生じた経験がありますでしょうか!?
このような瞬間的に生じる激痛を「電撃痛」とも呼びます。
「電撃痛」は、
文字通り、電気が走るように瞬間的に激痛が生じる症状です。
この電撃痛は、
擦り傷や外傷などによって生じるものではなく、
身体を走る神経の圧迫などによって生じる疼痛です。
痛みの性質は虫歯などでも感じるような、
ズキーンとする痛みがまさにそれであり、
経験したことのある人は恐怖でしかないと言います。
そんな「電撃痛」の正体の一つに「三叉神経痛」があります。
今回は、「電撃痛」の正体である「三叉神経痛」について解説します。
「電撃痛」の正体は「三叉神経痛」?
「電撃痛」は、
電気が走るように瞬間的に激痛が生じる症状です。
虫歯の痛みや腰をひねった時に生じる
ズキーンとした痛いもそうですが、
「電撃痛」というと、多くは「三叉神経痛」のことを指します。
「三叉神経痛」とは、
顔面の感覚を司っている三叉神経が何らかの原因で異常をきたすことで生じる疾患です。
(三叉神経は3つに枝分けれしながら広く顔面の感覚を支配しています。)
「三叉神経痛」の原因は?
では、「三叉神経痛」はどのような原因で生じるのでしょうか?
「三叉神経痛」は40歳〜50歳代に発症しやすいとされています。
突発性に症状が出現しますが、
その原因は血管が蛇行することによる三叉神経の圧迫と言われています。
加齢や生活習慣によって動脈硬化が進むと、血管そのものが変形をきたし、
三叉神経に接触または圧迫することがあるようです。
(なお、このような突発的に生じるもの以外にも、腫瘍や炎症に起因する症候性の三叉神経痛もあります。)
「三叉神経痛」の症状は?
「三叉神経痛」の症状は、「電撃痛」と称される瞬間的な激しい疼痛です。
痛みの頻度には個人差がありますが、
1日の中で何度も繰り返すことも珍しくありません。
数十秒間隔で生じることもあるのです。
そのトリガーとなるのは、
通常日常生活で行うであろう、洗顔や歯磨き、化粧や冷水の飲水など本当に些細なものです。
「風が当たるだけでも痛む」こともあるようで、
物理的な刺激のみならず温冷覚なども引き金になります。
「三叉神経痛」の治療法は?
「三叉神経痛」の治療は、
投薬療法が中心となります。
抗けいれん薬などがその中心となり、
大半の患者に改善が見られます。
ただし、薬の服用をやめると再び症状が現れることがあるので、出来るだけ長い期間毎日服用する必要があります。
このような投薬治療で効果が得られなかった場合は、
神経ブロックや、最終的には微小血管減圧術と呼ばれる手術療法によって直接的に三叉神経に接触する血管を取り除く(圧迫を抑制する)方法が用いられます。
まとめ
今回は、「電撃痛」の正体である「三叉神経痛」について解説しました。
直接的に命に関わるものではないですが、考えても見てください!
激痛が一定間隔で襲ってきたと思うと…
虫歯と勘違いしたりすることも多いようなので、虫歯治療でもよくならない場合などには、「三叉神経痛」を疑う必要があるかもしれません。