セミの雑学!夏休みの自由研究!
2018/12/15
小・中学性も夏休みに入り、遊びに宿題にと忙しい毎日が続いているのではないでしょうか。
夏休みといえば、最も大きな課題に「自由研究」というものがありました。
テーマは文字通り自由でしたが、自由こそが最も難しいところです。
よくあるテーマが、花の観察や昆虫の観察など…
でも、昆虫は昆虫でもどんな昆虫を対象にして良いか分からないし、
その昆虫のことをよく知らないなんて思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、夏の自由研究で特に注目されるであろう「セミ」について、
その種類や寿命など、様々な雑学についてまとめてみたいと思います。
身近にいる蝉でしたが、意外と知らないことがたくさんありますよ。
参考になる情報を提供できれば幸いです。
夏に関する雑学はこちらもどうぞ
→夏日と真夏日!猛暑日と酷暑日!その違いは!?
→日本で一番暑い都市は!盆地は暑い!?
Contents
「セミ」とは?
まずは、「セミ」というものを知っておきましょう。
セミ(蝉・蟬)は、カメムシ目・頸吻亜目・セミ上科に分類される
昆虫の総称とされている。
セミは、卵から幼虫、成虫という不完全変態をする虫とされている。
※不完全変態とは蛹(さなぎ)を経ずに直接成虫になるものをいう。
セミの他にも、カマキリやトンボ、バッタ、ゴキブリなどがそれにあたる。
ゴキブリと同じ分類の中にいるとは….
「セミ」の種類は?
近所にいるセミでも何種類もいて、
それぞれ違う鳴き声をしているのはご存じでしょう。
セミは熱帯や亜熱帯地帯に分布の中心を持っており、
世界では約3,000種類もの種類が知られています。
一方、日本では、約30種類が生息しているとされています。
それでは、馴染みの深い代表的なセミを紹介していきましょう!
【アブラゼミ】
生息地:北海道から九州、屋久島
体長:約6cm程度
時期:7月から10月
鳴き声:ジリジリジリジリジリ
最も一般的に見るセミではないでしょうか。
それもそのはず、生息地は平地から低山、雑木林など。
我々の生活圏に生息しています。
名前の由来は、油を熱した時に出る音がジリジリ聞こえるために、
「アブラゼミ」と呼ばれるようになったそう。
【ミンミンゼミ】
生息地:北海道から九州、対馬
体長:約6cm程度
時期:7月から10月
鳴き声:ミーンミンミンミンミン
平地から低山や雑木林まで生息し、
ごく普通に見かける大型のセミです。
羽は透明で、淡い緑を呈す姿は、とても美しく、上品であるとも評されます。
また、その鳴き声は代表的なセミと言えるでしょう!
【ツクツクボウシ】
生息地:北海道から九州、屋久島
体長:約4.5cm程度
時期:7月から11月
鳴き声:ジーー…….オーシンツクツク、オーシンツクツク(これを14,5回繰り返す)
こちらも広い地域で見ることができます。
特に関東以西の平地から低山で多く生息しています。
小型〜中型のセミで非常に独特の鳴き声を奏でる。
このセミは人の気配などに敏感で、
近づいただけでもジッと一声鳴いて飛び去ってしまうが、
それほど遠くに逃げないし、低いところに止まるため、
採集はさほど難しくはないそう。
【クマゼミ】
生息地:関東以西の太平洋側を中心として分布
体長:約6〜7cm程
時期:7月から9月
鳴き声:シャシャシャシャ….
関西以西では普通に見かけるセミ。
特徴はその大きさで、かなり大型のセミ(日本一)といえます。
非常に活動的な鳴き声でその音量もかなり力強いです!
朝方(6時ごろ)から鳴き始め、昼前(11時ごろ)に鳴き終わり、
午後にはほとんど鳴かないというのも特徴の一つです。
【ニイニイゼミ】
生息地:北海道から沖縄本島以北の南西諸島
体長:約3.5〜4cm程
時期:6月から9月
鳴き声:ジーー…….もしくは、チーー…..
このセミもほぼ日本全土に生息しています。
夜明けとともに鳴き始め、夕暮れまで断続的に鳴きます。
鳴き始めるその時期からも「梅雨の訪れを告げるセミ」とも呼ばれています。
【ヒグラシ】
生息地:日本全国
体長:約4cm程
時期:6月末から8月末
鳴き声:カナカナカナカナカナ
日本全国に分布していますが、
北海道から関東は、平地から丘陵地に、
関西以西では山間部に生息しています。
鳴き声がなんとなくもの哀しく、
晩夏のセミと思われているが、実は出現は早い。
印象深いのが、夕方に鳴くなんとも言えないあの切なさ!
「夏の終わり」を感じさせてくれるセミですね。
【エゾハルゼミ】
生息地:北海道から九州に分布
体長:約4cm程
時期:5月から7月
鳴き声:ミョーキン・ミョーキン・ミョーケケケケケケ
比較的早い時期から鳴き始めるセミなので、
梅雨の時期などに聴こえてくるセミはこのセミである可能性が高い。
朝から夕方までによく鳴きます。
「セミ」の寿命は?
セミの寿命は、誰も知っているように、
「一週間でしょ!?」って思いますよね!
実は違うのです!
羽化したのち、天敵などに襲われず、寿命を全うした時には、
およそ3週間から1ヶ月程度生きると言われています。
では、なぜセミの寿命は一週間と言われるのか!?
実はこれ、飼育した場合の話だそうで、その場合は1週間から2週間しか生きないというところからきた俗説!
むしろセミは、幼虫の時の地下生活で
おそよ3年から17年の歳月を過ごすと言われます。
※セミの種類によってその長さが変わります。
短命どころか昆虫の中でもかなりの長寿と言えるでしょう。
ただし、成虫になって外を飛び回れる期間はやはり地下生活と比して
かなり短いものです。
無駄に捕まえたり飼育したりせず、自由に飛び回ってもらいましょう!
「セミ」は食べられる?
蝉は食べられるのでしょうか?
食べられるかどうかは分かりませんが、
食べている方々もいらっしゃるようです。
実は東京で「セミ会」なるセミを食べる会が開催されているようです。
当然私は行ったこともないのでその雰囲気は分かりません。
※徐々に人気のイベントとなり、大阪や、つくば、千葉や金沢でも開催されているようです。
ただ、調べたところによると、
・公園で自分たちの食べるセミを採取する
・調理施設へ移り、セミを料理する
・ひたすら食べる
だそうです。
でも、相当美味しいらしいですよ。
ぜひ一度参加者に味の感想を聞いてみたいです。
「セミ」の声は携帯電話で聞こえない!?
「セミ」の声は携帯電話で聞こえない!?
携帯電話が通すことのできる周波数はおよそ300〜3500Hzだそうです。
それに対し、セミの鳴き声は、4000Hz以上のため聞こえないそう。
言われてみると、電話でセミの鳴き声って聞いたことがないような…
これは案外良いことですね!
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「セミ」に関する名言!
【セミは春秋を知らず】
こんな言葉を聞いたことがありませんか。
もともとは荘子の「恵姑(けいこ)春秋を知らず」という言葉だそうですが、
一般的に恵姑はセミのことなので、セミは春秋を知らずと言われているそうです。
セミは長いこと土の中におり、夏に外に出てきますが、夏のうちに死んでしまいます。
そのため、セミは春や秋という季節を知らないのです。
さらに言えば、セミは、夏という季節しか生きていないのです。
セミにとっては春や秋、冬を経験したことがないので、夏の暑さが普通であるし、夏の情景こそがすべてなのです。
ということは、セミには夏という区別はないのです。
よって夏しか知らないセミは夏をも知らないのです。
これは、我々の社会も同じです。
自分のいる環境だけにとらわれている人は、その環境が良い環境なのか、はたまた悪い環境なのか、それすらも分からないのです!
何事も挑戦することで何が本当に良いのかが分かるのです!
まとめ
今回は、「夏」に何かと話題になる「セミ」についてまとめてみました。
皆さん、今年の自由研究はこれで決まりですね!
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
狭い世界に捉われず、羽ばたいていきましょう!
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