「走ると横腹が痛い」その原因と部位別の対策とは?
2018/10/23
「走った時に横腹が痛くなる!!」
その経験は誰もが一度は体験したことがあると思います。
昔からよく、「走る直前に飲食をしたからじゃないの!?」
と言われたりしましたが、飲色をしなくても痛くなることがあります。
それではなぜ、走ると横腹が痛くなるのでしょうか!?
走る際に横腹が痛くなる現象を総称して、
「side stitch」などと呼ばれるそうです。
実はこの横腹の痛みは、
「右」に生じる場合と、「左」に生じる場合とで、その原因や症状なども異なるそうです。
さらには、「上腹部の中央」だったり、「下腹部」にも生じることがあります。
普段からジョギングやランニングをしない人にとっては、あまり馴染みのない痛みかもしれませんね。
そこで今回は、「走ると横腹が痛い」ことの原因や対策についてまとめてみたいと思います。
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Contents
走ると横腹が痛くなる原因は!?
走ると横腹が痛くなる原因とはなんでしょうか!?
痛みが生じる部位ごとに解説していきます。
【左脇腹】
左脇腹には、脾臓が存在しています。
脾臓というのは造血作用や、一時的に血液を蓄える役割を持ちます。
そのため、走る際に筋肉に必要な血液の供
給を求められると、脾臓が収縮して、貯蔵してある血液を全身に供給します。
その際に生じるのが「左脇腹痛」です。
【右脇腹】
右脇腹には、肝臓や胆嚢、横隔膜の一部が存在しています。
ランニング時の右脇腹の疼痛は、「横隔膜の痛み」だと言われています。
特にここの痛みは、かなり強く生じるとか、急激なスピードの変化によって生じるなどと言われます。
ランニングなどによって、肝臓などの重い臓器が大きく揺れて、横隔膜が引っ張られることによって生じる痛みが「右脇腹痛」です。
【上腹部中央】
この部位には胃が存在しています。
そのため、ランニングによって胃が大きく揺れたり、
胃の血液循環が悪くなった際に生じるのが「上腹部中央痛」です。
【下腹部】
この部位には大腸が存在しています。
便秘や下痢などの際に特に強い痛みが生じるのが「下腹部痛」です。
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走ると横腹が痛くなる!対策は!?
それでは、このような腹痛に対しての対策を解説します。
【左脇腹】
脾臓が急激な血液供給を要求されないように、ある程度ペースを一定に保つことが重要です。
少なくとも、走り出しでのオーバーペースに注意をしましょう。
また、走る前のウォーミングアップも効果的です。
それでも痛くなった場合には、
左手を上げて反対側へ倒して、左側腹部をストレッチすることも有効な方法だそうです。
【右脇腹】
左脇腹と同様に、オーバーペースや急激な速度の変化に注意することと、
入念なウォーミングアップをすることはいうまでもないですが、特にストレッチが重要です。
右腹部のストレッチを行うと効果的です。
また、痛くなってしまった場合には、右手を上げて反対側へ倒して、右側腹部をストレッチすることも有効な方法だそうです。
【上腹部中央】
胃に関連する疼痛のため、運動前1〜2時間は大量の飲色を控えるべきです。
それでも食事をする場合は、消化の良いものを食べるように心がけましょう。
【下腹部】
便通を整えておくことが最大の予防法です。
普段から腸内ガスが発生しやすい、イモ類や炭酸飲料の摂取を控え、野菜や果物を摂取するようにしましょう。
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まとめ
「走ると横腹が痛い」ことの原因と対策について調べてみました。
部位によってこれだけ原因や対策が異なるんですね。
入念なウォーミングアップや、ペース配分が重要なんですね。
また、簡単にストレッチをすることで改善するのであれば試してみる価値は大ですね。
ただし、あまりに痛くて我慢できない、痛みが治まらない場合は、何か重大な原因がある可能性もあるので、病院を受診することも考えましょう。