ノロウイルスとは|症状や予防法は|牡蠣であたる?
2015/10/09
秋から冬にかけて流行する感染症といえば、代表的なものに「ノロウイルス」があります。
ノロウイルスはどのように感染するかをご存知でしょうか!?
ノロウイルスは、その名前の通りノロウイルスによる感染にて発症します。
ウイルス性の食中毒の代表とも言われ、年々増加傾向にあるそうです。
ノロウイルスが猛威を振るうのは、大抵は秋から冬にかけてです。
毎年冬場になると、子供たちが学校単位でノロウイルスの集団感染が報告されたりするニュースをみます。
また、一度発症し、流行すると、大流行し社会問題になったりすることもありますね。
このようなウイルス性感染症の多くは乾燥した冬場に流行しやすいですが、日本では特に、冬季に市場に出回る「生牡蠣」を食べることが感染源になっていることも冬季に多い原因の一つとなっています。
そこで今回は、ノロウイルスに関して、その症状や予防法、牡蠣の危険性などについて調べてみました。
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ノロウイルスとは
ノロウイルスとは、ウイルス性の食中毒である感染症です。
1年を通して発生する可能性がありますが、特に秋から冬にかけて流行しやすいです。
年々感染症者数が増加傾向にあり、その危険性が示唆されているウイルスです。
ノロウイルスは、人の小腸の粘膜で増殖するウイルスで、胃腸炎などを起こします。
少量のウイルスでも、消毒薬やアルコール、酸などへの抵抗性も強く、その感染力も高いのです。
それだけに、集団感染などの大流行を引き起こすのです。
ノロウイルスの症状は
ノロウイルスに罹るとどのような症状があるのだろうか!?
まず、ノロウイルスに感染しても24時間〜48時間程度の潜伏期間があります。
潜伏期間を経て発症した症状は、
- 吐き気
- 嘔吐
- 腹痛
- 下痢
- 発熱(37℃〜38℃程度)
などが挙げられます。
多くのウイルス感染経験者が「食べた直後から、上からも下からも出してしまう」と表現するほど、つらい症状なんです。
軽症であれば、1日〜2日程度症状が続いたのちに症状が寛解しますが、重症の場合は、脱水症状や痙攣、腸重積などが起きることがあります。
いずれにせよ、症状が出たら医療期間を受診する必要があります。
ノロウイルスの治療は
ノロウイルスに感染しても今の所、効果的な治療方法はないそうです。
ただし、身体から水分がなくなってしまうので、脱水症状にならないように自分でもこまめに水分をとるようにしましょう。
医療期間などでも水分を補うために点滴加療を受けることがあります。
ノロウイルスの予防方法は
ノロウイルスを予防するにはどうすれば良いでしょうか!?
基本的な対策としては、手洗いうがいは当然のこととして、
貝類などの魚類、生鮮食品なども十分に洗浄または加熱をするようにしましょう。
高温に強いとは言っても、十分加熱すれば死滅するようです。
※85℃以上の温度で1分以上の加熱が有効
そして、もう一つ重要なことは、感染患者さんとの接触を避けることです。
下痢や嘔吐物からの感染が多く、たとえ、拭き取ったとしても空気中に浮遊して、取り込んでしまうこともあります。
十分に換気を行うようにしましょう。
またその際に服や床などについてしまった際には、次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系の消毒液を使って消毒をします。
このように適切に処理しなければ容易に感染してしまうことも流行しやすい要因なのです。
生牡蠣は危険なのか
生牡蠣を食べるとノロウイルスになる….
というのは有名な話ですよね。
実際に、牡蠣などの二枚貝と言われる貝は、えさとしてプランクトンを含んだ海水を取り込みます。
この海水中にノロウイルスが含まれており、取り込み次第、蓄積されていきます。
このような二枚貝の中では増殖しないそうなのですが、食事などを介してそれを取り込んだ場合、人間の中では粘膜を介して増殖していくのです。
抵抗力が弱まっている人や高齢者、子供などは容易に症状を発症してしまうのです。
実際には牡蠣だけでなく、あさりやしじみなども注意が必要です。
確かに生牡蠣は危険なのですが、
調理方法などをしっかり守れば美味しく食べることができます。
まとめ
秋から冬にかけて流行しやすい「ノロウイルス」に関して症状や予防、牡蠣の危険性などをまとめました。
実際に感染した人を見たことがありますが、トイレから出てこれないほど辛い状態になっていたのを覚えています。
感染経路は比較的わかりやすいので、生の食材の加熱など行える予防はしっかりと行いましょう。