マイコプラズマ肺炎|症状や治療は|子供は注意
2015/10/08
マイコプラズマ肺炎という病気を聞いた事があるでしょうか!?
肺炎とつくからには、肺炎なんでしょうけども、よく知らない。
という方が多いでのはないでしょうか。
マイコプラズマ肺炎とは、マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という微生物によって引き起こされる肺炎です。
肺炎球菌などによる老人特有の肺炎とは異なり、若い人の間で流行が確認される肺炎であり、非定型肺炎とも呼ばれています。
とりわけ、秋から冬にかけて流行しやすく、とくに子供(5歳〜10歳)の罹患率が高いです。
そのため、子供は注意が必要です。
そこで今回は、子供は注意が必要なマイコプラズマ肺炎について、症状や治療法などを調べてみたいと思います。
秋から冬に注意が必要な病気の記事はこちら
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マイコプラズマ肺炎とは 人にうつる!?
マイコプラズマ肺炎とは、マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という微生物によって引き起こされる肺炎です。
細菌でもウイルスでもない性質を持っています。
毎年、秋から冬にかけて多くの方が感染しています。
その中でも特に5歳から10歳くらいの子供に罹患率が高いため、子供は注意が必要です。
また、マイコプラズマ肺炎は、咳や唾などの飛沫を介して感染するため、学校や会社などで感染が拡大しやすいです。
感染経路や潜伏期間は!?
マイコプラズマ肺炎に感染しても、実際に症状が出るまでに、1〜3週間程度の潜伏期間があります。
もともと、感染力はあまり強くないでのすが、流行を起こしてしまうのには、この潜伏期間の長さが影響していると言われます。
感染経路は、飛沫が多いため、潜伏期間中に気がつかずに学校や幼稚園に行って、感染が拡大してしまうのです。
症状や特徴は!?
それではマイコプラズマ肺炎にかかるとどのような症状が出現するのでしょうか!?
初期症状では、喉の痛みや、咳、発熱、鼻水などが生じます。
ん…これって、ただの風邪じゃないかな!?
そうなんです。
風邪の症状と似ていることから、まさか肺炎だなんて気がつかないことも多いのです。
このため、病院などへ行っても、流行が確認されていない場合は見逃されてしまうことも多いのです。
その中でも、マイコプラズマ肺炎に特徴的なのは、
・37℃〜39℃以上の高熱
・しつこい咳(呼吸がしにくくなるほど)
・痰の絡む咳
これらの症状が、長ければ一ヶ月ほど続きます。
あれ、普段の風邪が長いな、おかしいなと感じたらすぐに病院を受診しましょう。
治療方法は!?
マイコプラズマ肺炎は、微生物による感染が原因のために、細菌やウイルスなどに使用する、ペニシリンやセファムといった抗生物質が効きません。
マイコプラズマ肺炎の治療も抗生物質を用いるのですが、マクロライド系と呼ばれ、エリスロマイシンやクラリスロマイシンといったものを使います。
軽症であれば通院でOKですが、入院を勧められる場合もあります。
自宅療養においても始終安静にし、食事やトイレ以外は安静にするという措置をとります。
学校に関しても医師が認めるまでは、出席停止の措置がとられます。
早ければ数日で熱や咳が治まります。
抗生物質は苦いので、苦手な子供には、アイスに混ぜたりして飲ませるようにしましょう!
予防方法は!?
それでは、マイコプラズマ肺炎に予防方法はあるのでしょうか。
これは、どのような感染症では同じことがいえるのですが、流行している場合には極力人混みを避けることです。
さらに、うがいや手洗い、マスクの着用の徹底を行い、日頃から抵抗力を高めるために十分な睡眠や食事をとりましょう。
家庭内での感染も多いため、母親なども十分注意しましょう。
まとめ
秋から冬に流行しやすい、マイコプラズマ肺炎について症状や治療方法などをまとめました。
特に学童期の子供は感染しやすいので注意が必要であり、早めに気がついて病院を受診させてあげるようにしましょう。
秋から冬は乾燥し、感染を中心とした病気が広まりやすいです。
手洗いやうがい、マスクの着用などを徹底したいですね。
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