RSウイルスとは?原因や症状は?流行の兆し!乳幼児や高齢者は重症化に注意!
2016/02/19
「RSウイルス」が流行の兆しを見せています!
国立感染症研究所の調査によると、2015年11月1日までの1週間でRSウイルスに感染した患者が全国で4740人に上りました。
調査が開始された2003年以降では、なんと過去最高を記録したそうです。
そもそも「RSウイルス」ってどんなウイルスか知っていますか!?
「RSウイルス」とは、パラミクソウイルス科に属するRNAウイルスの一種です。
毎年冬場に流行し、特に乳幼児がかかりやすい呼吸器感染症です。
なんと乳児の半数以上が1歳までに、そして2歳までにはほぼ100%が感染するそうです。
一見普通の風邪と思っていても、実は「RSウイルス」による感染だったということはよくあるそうです。
初期症状は、咳や鼻水など、風邪症状が中心ですが、乳幼児や高齢者は重症化するケースがあるそうなので注意が必要です。
その中でも特に「生後三ヶ月以内の乳児の感染には特に注意が必要」で命に関わることもあるそうです。
そこで今回は、乳幼児や高齢者は重症化に注意が必要なRSウイルスの原因や症状、治療や予防方法などを調べてみました。
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「RSウイルス」とは
「RSウイルス」とは、パラミクソウイルス科に属するRNAウイルスの一種で、毎年冬場に流行する呼吸器感染症です。
とりわけ2歳までの期間に100%感染するとされています。
症状は?
感染してから症状が発症するまでに4-5日ほどの潜伏期間があります。
潜伏期間を経て、
・鼻汁
・咳
・発熱
などといった上気道症状が現れます。
そして、3割程度の人が、下気道まで炎症が広がり、気管支炎や細気管支炎を発症するそうです。
そのような場合は、
・咳の増強
・呼気性の喘鳴
・頻呼吸
などが現れます。つまり咳がひどく、苦しい状態になるということです。
さらに、約1-3%程度の患者さんが重症化します。
重症化すると、申請時などの場合は無呼吸などを起こすことがあるそうです。
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治療は?
治療方法は、基本的に症状を緩和させる対症療法が中心です。
解熱剤や咳止めなどですね。
ただ、喘鳴などを伴う呼吸器症状の場合には、呼吸を楽にすることを目的に、鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬や気管支拡張薬などを用いるそうです。
もし、合併症などで細菌などの感染が見られた場合は、抗生剤などを使用します。
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予防は?
「RSウイルス感染」は、飛沫感染や接触感染が中心となります。
そのため、幼稚園や保育園などの施設内では集団感染を引き起こしやすいと言われています。
とにかく、基本的なうがいや手洗い、マスクの着用など、基本的な対策は怠らずに行っていきましょう!
まとめ
そこで今回は、乳幼児や高齢者は重症化に注意が必要なRSウイルスの原因や症状、治療や予防方法などを調べてみました。
過去に例のないほどの流行が始まっています。
明日はわが身、我が子です。
外出の際などには細心の注意を払って出かけるようにしましょう!
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