脳卒中の前兆とは|しびれや脱力が生じる!?
2015/10/06
今や脳卒中は誰にでも起こりうるとても恐ろしい病気です。
昨今の医療の進歩によって脳卒中による死亡率は大幅に減少したと言えます。
しかしながらこれを言い換えると、「後遺症を背負って生きて行く」ということとイコールと言えます。
脳卒中とは、正式な医学用語ではなく、脳血管障害の俗称です。
脳血管障害にも脳梗塞や脳出血などいくつかの分類があります。
いずれも生き残った場合、軽度から重篤な後遺症を残すことがありますが、
少しでも後遺症を残さないようにするためには、早期発見することが重要です。
とりわけ、脳梗塞は発症してから緩徐に症状が進行するため、その前兆をキャッチすることが可能です。
そこで今回は、脳梗塞の前兆について解説していきます。
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脳梗塞の前兆 TIAとは
脳梗塞とは、脳に血液を介して栄養を供給している血管が、何らかの影響で狭窄、または完全に閉塞してしまうことを言います。
とはいえ、狭窄した瞬間に症状が出るわけではなく、緩徐に進行していずれは完全に閉塞するなど、徐々に進行していくのです。
そのため、発症する症状なども緩徐に現れます。
場合によっては、数時間ではなく、数日間の間前兆症状が現れている状態のこともあります。
このような脳梗塞の前兆をTIA(一過性脳虚血発作)とも言います。
TIAは、一過性に脳血流が途絶えて虚血状態にあるものですから、脳梗塞の前兆症状と言えます。
日頃から、血圧などの兆候には注意しておく必要もあります。
脳梗塞の前兆 その症状とは
それではTIAが生じたときに実際に生じる症状はどのようなものでしょうか!?
具体的には以下のような症状が生じます。
・片方の手足の動かしづらさ
・ろれつが回らない
・言葉が出ない
・歩くとふらふらする
・脱力して転倒する
・片方の目が見えない、または視野が欠ける
・片方の手足がしびれる
・めまいが生じる
などです。
とりわけ脱力感やしびれなどは有名な前兆とされています。
上記のような症状が出現し、
「あれ、ちょっとおかしいな」
と感じたら出来るだけ早く、病院を受診しましょう。
ただ、それでも夏バテだとか、疲れているからとちょっと自信がない方には、ちょっとした診断方法もあります。
脳梗塞の前兆を確認 バレー兆候とは
「脳梗塞の可能性がある」
そう感じたら簡単に診断できる方法があります。
それは、「バレー兆候」と呼ばれています。
方法は、
・両手をまっすぐに前に伸ばして手のひらを上に向ける
・両目を閉じて、前に伸ばした手をそのまま落ちないように保つ
以上の方法です。
正常であれば、このままの状態を保てますが、もし脳梗塞などが発症している場合、片方の手が自然に落ちてきてしまいます。
※非常に簡易的な検査ですが、陽性となるようでしたら受診することをお勧めします。
まとめ
脳梗塞の前兆やその症状についてまとめてみました。
特にしびれや脱力などには注意しましょう。
簡易的に診断できる方法なども紹介しました。
早ければ早いほど、命を取り止める可能性も、後遺症を少しでも軽減させる可能性も高いことは確かです。
また、本人だけでなく、いち早く家族が異変をキャッチできるよう正しい知識を身につけましょう。
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