強直性脊椎炎とは?難病指定の疾患!原因や症状、リハビリは?
医学的な名称ではありませんが、「難病」と言われ、明確な治療方法が確立されていない疾患があります。
難治性であり、臨床調査研究分野の対象に指定された疾患を特定疾患と呼びます。
その中の一つに「強直性脊椎炎」という疾患があるのをご存知ですか?
「強直性脊椎炎」は、主に脊椎や骨盤及び四肢の大関節を侵す慢性で進行性の自己免疫疾患です。
主には、股関節や肩関節、膝関節、脊椎や仙腸関節など、全身に広範囲な炎症性の疼痛が生じるのです。
さらには、それらの関節が強直(固まって動かない)し、様々な運動制限を生じます。
強い疼痛も生じることと運動の制限から、心理的にも社会的にも影響を与え、著しいQOL(Quality Of Life )の低下を生じる恐ろしい疾患です。
難病に指定されていることもあり、根治的な治療法は存在しないのです。
ただ、だからといって、何もしないわけではなく、炎症を抑えながら日常生活を送るためにリハビリテーションなども重要となるのです。
そこで今回は、難病指定の疾患である強直性脊椎炎について、原因や症状、リハビリテーションについて調べてみました。
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強直性脊椎炎とは
強直性脊椎炎は、脊椎や骨盤を中心に、全身の関節や筋や靭帯に原因不明の炎症が生じ、長い月日をかけて、「強直(関節が固まる)」してしまう疾患です。
このような運動制限は直接的に日常生活の制限となり得るのです。
欧米において、その発症率は、10万人あたり100〜200人程度と言われています。
日本では、それよりも少なく10万人あたり6〜40人程度と言われています。
特に若い男性に多く、その比率は男・女:8・1程度です。
その中でもおよそ9割が40歳までに発症するのです。
原因は?
強直性脊椎炎の原因はなんなのでしょうか?
難病に指定されているだけあって、明確な原因も特定されていないそうです。
その中でも、HLA-B27遺伝子と強い関連性があることは言われており、遺伝的背景に細菌感染などの後天的な要因が加わることで発症する免疫異常とも言われています。
ただし、確定的なものではなく、今でも研究段階なのです。
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症状は?
初発症状として代表的なのは、
腰背部痛や臀部痛です。
疼痛は運動によって軽快し、安静や臥床によって増悪することも特徴の一つです。
また、アキレス腱の付着部である踵などを初めとして、身体の各所の靭帯付着部に炎症症状を認めることがあり、四肢の大関節に強い疼痛や運動制限も生じるのです。
このような運動制限は次第に強直と呼ばれる関節の可動域制限をきたし、重症例ではほぼ完全に関節が動かなくなります。
股関節や肩関節、膝関節だけでなく、胸郭などの可動域制限が生じると呼吸障害などを併発することもあります。
また、視力の低下や消化器疾患、循環器疾患などを併発することもあり、いくつかは重症な合併症となり得るのです。
治療法は?
根治的な治療方法は存在していません。
治療は、炎症を抑えるために薬物療法や物理療法、運動療法を行うことで症状の緩和を図ります。
そのような炎症の軽減には、非ステロイド性抗炎症薬が有効とされています。
このように、治療法の選択は少ないものの、関節リウマチの治療でも用いられる「生物学的製剤」の有効性が証明されており、おおよそ60%の人の症状が緩和しているそうです。
合併症を併発した場合は、その対応を、関節の強直に対しては、人工関節への置換術が用いられることもあります。
強直性脊椎炎のリハビリテーション
残念ながらリハビリテーションを用いても症状が緩和するわけではありません。
あくまで治療の中心は薬物療法になります。
ただし、関節の強直や、運動量の減少による廃用症候群の防止のためにはリハビリテーションが有効です。
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いわゆる症状がある中でも運動制限が生じるのを抑制し、長く日常生活が送れるようにすることが重要なのです。
自分で動けることは心理的な要因にも関与し、QOLの低下を妨げます。
リハビリテーションでは、理学療法において、関節の強直を抑制するための関節可動域訓練や、筋力低下を防止する筋力訓練など、個々の症状に合わせて実施します。
また、作業療法において、食事や家事などの作業に対しても適切な対策や機能訓練を実施することで日常生活の自立を目指すのです。
詳しくは、このような理学療法士や作業療法士なども専門家に相談するのが良いでしょう。
まとめ
難病指定の疾患である強直性脊椎炎について、原因や症状、リハビリテーションについて調べてみました。
進行性で難治性の疾患は身体的にも精神的にも多くの負荷がかかります。
正しい症状の理解と、必要な治療を受けることは、いつまでも自立した生活を目指すためには必須のことです。
いつか、研究が進み、根治的な治療方法が確立されることを願います。