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脳卒中の後遺症「視床痛」とは?治療法はある?

   

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難治性と呼ばれる疼痛の中でも、

脳卒中などの後遺症として出現するものの一つに、

「視床痛」があります。

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「視床痛(ししょうつう)」とは、

“(脳の中の)視床が障害されることによって生じる疼痛”

のことを言います。

 

視床痛が生じるのは、

主に脳卒中に代表されるような脳の疾患です。

脳卒中は、正確には“脳血管障害”と呼ばれ、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血といった疾患の総称です。

詳しくはこちら
脳卒中とは?脳梗塞と脳出血とは違うの?
脳出血の好発部位は?部位ごとによる症状の違いはある?

 

脳卒中などによる脳の障害によって、

障害部位が持つ機能が選択的に機能不全に陥ります。

この中でも特に”視床”と呼ばれる部位は、身体から感覚情報を伝達する器官として機能しており、

感覚障害に加えて、「視床痛」と呼ばれる激しい痛みを引き起こすのです。

 

そこで今回は、脳卒中の後遺症でもある「視床痛」について原因や症状、治療法などを解説します。

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「視床痛」とは?

「視床痛(ししょうつう)」とは、

“(脳の中の)視床が障害されることによって生じる疼痛”です。

 

もう少し専門的には、

“視床の障害により、末梢の侵害受容器からの入力がなくても、あたかも受容器に強い刺激が与えられたような強い疼痛”

と言われます。

 

つまり、痛み刺激が加えられていないにもかかわらず生じる疼痛なのです。

慢性的に生じるため、

抑うつ気分になったり、その痛みによってリハビリテーションがうまく継続できないことも少なくありません。

 

 

「視床痛」の原因は?

「視床痛」が生じる原因は、

“脳卒中などによる視床の障害”です。

 

そのメカニズムなどは詳しく解明されていないのが現状ですが、

末梢からの感覚情報を伝達する求心性感覚路が遮断されることによる神経系の異常活動と考えられています。

 

そのため、身体に器質的な所見は見られませんが、

何らかの末梢への刺激が痛みへのトリガーとなります。

 

 

「視床痛」の症状は?

「視床痛」の症状は、

“持続的かつ発作的に生じる激しい疼痛”です。

 

痛みの性質として、

・灼熱痛
・電撃痛
・摩擦痛

などと捉えられており、食欲を低下させたり、睡眠不足に陥ったりと、

基本的な生理現象をも妨げる要因にもなりかねないのです。

 

 

「視床痛」の治療方法は?

「視床痛」に対する治療方法は、

残念ながら満足のいく除痛効果が得られる治療は見つかっていないのです。

 

最近では、投薬によって幾らかの効果が得られるものもあり、

疼痛が消失しないまでも、軽減する人がいるのが現状です。

 

具体的な投薬として、

・ノルアドレナリン
・塩酸マプロチン

が主に使用されています。

 

このような投薬でも効果がない場合に、

“外科的手術”による治療法が存在します。

ガンマ線を用いた定位放射線手術などがその代表です。

 

 

まとめ

脳卒中の後遺症でもある「視床痛」について原因や症状、治療法などを解説しました。

残念ながら今のところ効果的な治療がないのが現状です。

痛みというのは、個々それぞれ感じ方が異なり、人によって動ける条件や環境も異なります。

その人その人に合わせた対応やアプローチを心がけていきましょう。

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