「激辛料理」食べ過ぎは体に悪いの?生活習慣病や痔へ発展も…
2016/11/29
「辛いもの好き」
あなたの周りにも必ず何人かはいると思います。
最近では、信じられないほど辛い料理をテレビで見ることも増えましたが、
一体、身体に悪影響はないのでしょうか?
辛いものの代表といえば、「唐辛子」ではないでしょうか?
この「唐辛子」は、非常に種類が豊富であり、その辛さも種類によって異なります。
「唐辛子」の果実には、
“カプサイシン”と呼ばれる辛味成分が存在し、このカプサイシンが辛味受容体を刺激し、
辛さを感じさせるのです。
この「唐辛子」の一種として最近では、「ハバネロ」や「ジョロキア」など、
香辛料として様々な唐辛子の名前を聞くようになりました。
世界には、唐辛子の辛さを測る単位として“スコヴィル値”があり、
世界一辛い唐辛子として「キャロライナ・リーパー」なんていう種類も存在するそうです。
そんな辛い料理を食べると、“辛い”というよりも”痛い”と感じたり、
“翌日になっても胃の調子がおかしい”なんてことは誰しもが経験しているのではないでしょうか?
そんな「激辛料理」も、当たり前ですが、身体にとってよくない影響もあるんです。
「激辛料理」がもたらす悪影響とは?
最近ではテレビ番組でも“激辛チャレンジ”と称して想像を絶するレベルの辛さの料理を食している場面を見ます。
「どう見ても身体に悪そう…」
と思いますよね。
当たり前ですが、身体に及ぼす悪影響もあるのです。
味覚が鈍る
我々が辛さを感じる受容器は“味蕾(みらい)”と呼ばれ、
舌に無数に存在しています。
この味蕾は加齢によって減少するほか、
“辛いもの”を摂取しすぎることで、味を感じにくくなると言われています。
そのため、辛いものを食べても辛いと感じず、より辛いものを食べるようになる傾向にあるようです。
生活習慣病のリスクが…
前述のように、辛さに慣れてしまうことで、
辛いものや濃い味のものを求めるようになり、
塩分や糖分を摂りすぎるという悪循環に陥ります。
一般に生活習慣病と言われる「脳梗塞」や「糖尿病」などが生じるリスクが増加するのです
「脳梗塞」に関連した記事はこちら
→脳卒中とは?脳梗塞と脳出血とは違うの?
→脳卒中片麻痺|右片麻痺と左片麻痺の違いは!?
「糖尿病」に関連した記事はこちら
→血糖値とは?どんな値?高血糖・低血糖それぞれの症状は?
→糖尿病は合併症に注意!失明や切断、脳梗塞なども…
痔になりやすい
辛味の主成分である“カプサイシン”は、
身体に吸収されずに、便として排出されます。
口と同様に肛門においても、熱や痛みが生じ、
この刺激作用によって発汗や体温上昇などの効果があるのです。
粘膜などに強い刺激が加わる結果、痔の原因となったり、すでに生じている痔が悪化するのです。
癌になりやすい
メキシコで行われた研究では、
唐辛子の一種である“ハラペーニョ”を
大量に摂取した人たち(1日に9〜25本)は、そうでない人たち(1日に3本未満)よりも、
胃癌のリスクが1.71倍になったと報告しています。
“激辛料理”に牛乳は良い効果がある?
前述のように、”激辛料理”には思わぬリスクが潜んでいることが分かります。
「それでも食べたい!」
という人は、“牛乳”を飲むと良いと言われています。
辛いものを食べる前に牛乳を飲むことで、
食道や胃の粘膜がコーティングされ、刺激から臓器を守ってくれるそうなんです。
激辛料理に牛乳は良いお供となりそうですね。