膝のお皿(膝蓋骨)って割れるとどうなるの?割れても歩けるの?
“膝のお皿をテーブルの角に強打”
聞いただけでも悲鳴をあげそうな痛みが出そうですが、
膝のお皿って割れたらどうなるんでしょうか!?
「いたーい!!!!!」
ローテーブルに膝のお皿を強打したり、
つまづいて地面に膝を強打することって一度は経験があるのではないでしょうか!?
あれっ…
これってもしかして割れてる…
なんて思ったことがある人もいるのでは。
実際にお皿は割れるのでしょうか!?
また、折れたままでも歩行などを含む生活などはできるのでしょうか!?
膝のお皿とは?
膝のお皿とは、
膝関節の前方に位置する骨で「膝蓋骨」と呼ばれます。
丸くてゴルフボールくらいの大きさで扁平な形をしています。
この膝蓋骨は、膝関節の円滑な屈伸や、強靭な膝関節を伸ばす力をアシストする重要な機能を要しています。
膝のお皿は割れるの?
膝蓋骨も骨なので、
転倒や交通事故などの外力によって割れる、いわゆる骨折することがあります。
膝蓋骨骨折はなぜ起こる?
→膝蓋骨骨折とは?原因や症状、その治療方法は?
完全に割れた場合には、
2つ、もしくはそれ以上に欠片が散らばります。
特に多いのが横方向に線が入る“横骨折”で、
膝蓋骨の上部に付着する膝伸展筋である大腿四頭筋の牽引力で上方に転位してしまうこともあります。
ヒビが入るだけの軽傷の場合もあり、
その場合には転位などは起こしません。
膝蓋骨骨折の骨折分類とは?
→「膝蓋骨骨折」骨折型の分類とは?
骨折するとどうなる?見分け方は?
膝蓋骨を骨折すると、
まず激しい痛みとともに、腫脹(はれ)が出現します。
この腫れは内出血などを起こした血腫であり、
熱を持ったり、赤くなったり、いわゆる炎症症状を引き起こします。
よって、
折れたかな!? 折れてないかな!?
程度の症状であれば大半は折れておらず、折れた場合には明らかに見たことのない症状が出現するはずです。
骨折後も歩ける?
骨折後も歩けるかどうかは、
骨折の重症度によります。
先に記述したように、
ヒビが入った程度で転位がなければ歩くことも可能です。
特に、膝関節を完全に伸展(伸ばし)してしまえば、膝蓋骨にかかる負荷は最小限となり移動することも可能でしょう。
反対に完全に骨折し転位を生じた場合には、
まず痛くてそれどころではないでしょう。
先ほどのように膝を伸展してしまえば理論上可能ですが、とにかく痛くて歩くことは難しいでしょう。
※そもそも骨折が疑わしい場合には、歩いてではなく車などを利用して病院に行きましょう。下手に歩いて転位を助長させてしまうこともあります。
膝蓋骨骨折の治療方法とは?
膝蓋骨骨折を生じた場合、
保存療法・手術療法の二つの方法による治療があります。
保存療法は読んで字のごとく、
そのままギプスなどを巻いて自然に治癒するのを待つ方法です。
転位が少ない場合に用いられる方法となります。
ギプスなどを巻く際には膝蓋骨への負荷を最小限にするために伸展位で行います。
手術療法は、
転位してしまった骨片同士をワイヤーなどで引きつけて固定する方法です。
手術のメリットは、比較的に早期よりリハビリテーションなどの訓練が可能で、
場合によってはそのまま歩行することも可能になります。
膝蓋骨骨折のリハビリテーションに関する記事はこちらを参照下さい!
→膝蓋骨骨折の保存療法に対するリハビリテーション方法は?
→膝蓋骨骨折に対する手術療法後のリハビリテーションとは?