脳梗塞に対する「ヘレネ治癒」とは?
“脳梗塞”のワードで検索をすると、
何やら「ヘレネ治癒」というワードが…
医療の進歩で次々と新たな治療が出現している昨今ですが、
これは一体どのような治療なのでしょうか!?
脳梗塞とは、
“脳を栄養する動脈の閉塞や狭窄によって、脳細胞が壊死し、その機能が有する障害や後遺症が発症する疾患”
です。
広義には、脳出血やクモ膜下出血とともに脳血管障害と呼ばれ、
一般には脳卒中という言葉で広く知られています。
日本人における死因の第4位にランクインするなど、現代の生活習慣病と非常に密接な関係のある疾患です。
そんな脳梗塞の治療は、
超急性期であれば血栓溶解療法や、急性期には血栓回収療法や機械的再開通療法などが知られており、
主に薬剤中心の対応が行われます。
これらの治療と並行に、後遺症を少しでも軽減し、日常生活動作の再獲得を目指すためにリハビリテーションが実施されます。
慢性期に至っては、根治的な治療法はなく、
リハビリテーションでいかに機能回復を図るかが重要となります。
そんな脳梗塞ですが、ふと”脳梗塞”のワードで検索をすると、
何やら「ヘレネ治癒」というワードが…
聞いたことのない治療法であるので、「ヘネレ治癒」がどのような医療であるかを調べてみました。
「ヘレネ治癒」とは何なのか?
「ヘレネ治癒」そのものに関するワードは、
検索上でも詳しい解説はなかなか見当たりません。
そんな中、
「表参道ヘレネクリニック 幹細胞再生医療外来」
というクリニックが該当し、どうやらここで行われている幹細胞治療をいうのではないかと思います。
このクリニックは、“特定認定再生医療等委員会設置医療機関”の認定を受けており、
これは厚労省が定める項目に該当する機関が受けることができる認定なんです。
「ヘレネ治癒」とはどんな治療方法なのか?
当クリニックの説明では、幹細胞治療の効能に関して、
幹細胞のホーミング理論によると、傷ついた細胞からSDF-1というSOSシグナルを出し、それを検知して損傷細胞に幹細胞が補修に向かいます。つまり「体の弱い部分に重点的に作用する治療」です。 健康状態に問題ない成人の場合には、症状化していない未病部分に組織修復に幹細胞が向かいます。脳に届いた場合は脳脊髄内の成長因子を増やす事が脳機能の活性に繋がることがいわれています。
私の場合は、甲状腺ガン手術後の甲状腺ホルモン失調に対して幹細胞投与を行い、倦怠感・易疲労性・火照りなどに対して効果を感じました表参道ヘレネクリニック HPより引用)
と記載があります。
驚くべきは、自身が癌治療を行い、寛解したという体験談をお持ちであるということです。
また、脳梗塞のみならず、癌や心筋梗塞、さらにはアルツハイマーや骨粗鬆症、難病であるパーキンソン病や関節リウマチなどの発症リスクの軽減がなされるということらしいんです。
実際にどれくらい効果があるかなどの詳細な記載はありませんでしたが、
投与された幹細胞は体内を循環し、痛んだ組織を見つけると、幹細胞自身が活性化し修復再生します。 さらに脳下垂体を刺激し、ホルモンバランスを健全化して新陳代謝のサイクルが元通りに代謝亢進します。 その幹細胞は自己複製し再生する能力があるので、皮膚組織に生まれかわり自然に昔に戻るという効果が期待されます。 幹細胞療法とは、弱っている細胞を活性化し、毎日減って行く重要細胞を増やしてくれる細胞なのです。
表参道ヘレネクリニック HPより引用)
といった効果があるようです。
具体的に脳梗塞であれば、運動麻痺や感覚障害が寛解し、日常生活動作が改善するという効果に期待したいですね。
厚労省の認可を受けており、法的にも問題ないようですね。
診療の流れとしては、
問診→細胞の摂取→幹細胞の培養→培養した幹細胞の注入
という流れのようです。
特別大きな侵襲が加わるわけではなく、特に注入は静脈注射など点滴などを用いて長くても2時間程度で終わるそうです。
「ヘレネ治癒」の価格は?
さて、最新の治療というのは常に高価であるもの。(保険が効かないものが多いので)
当クリニックのHPにも詳細な値段は記載がありませんでした。
直接連絡をして尋ねるということですね。
(非常に気になりますね…)
まとめ
今回は、脳梗塞に対する最新治療(と思われる)「ヘレネ治癒」について調べてみました。
どうやら表参道ヘレネクリニックで行われている幹細胞再生医療のことであると思われます。
医療の進歩に伴い、再生医療が様々な施設で研究され、実用化に向かっています。
その中の一つとして、今後の動向に非常に注目です。
その治療効果が明確に示されたり、そのことによって知名度も上がればより注目されていくでしょう。
おそらく始めは値段は高価と思われますが、どんどんこのような治療が出てくれば保険適応の範囲も広がり、ゆくゆくは標準的な治療方法として確立されていくことを切に望みます。
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