なぜ朝に咲く?アサガオ(朝顔)の様々な雑学とは?
朝に咲くからアサガオ?
果たして本当でしょうか。
知られざるアサガオの雑学とは?
アサガオといえば、
小学校の夏休みの自由研究や
観察日記などの課題の定番ですね。
単純に育てるだけであれば、
比較的育てやすい花であることから難なく課題はクリアできてしまうかも…
ただ、せっかくなのでアサガオに関する雑学を披露して、
親の威厳を示したいところ。
(というのは置いといて..教育上様々な知識を得ることは大事ですね。)
そこで今回は、なぜアサガオは朝に咲く?
などの代表的な神疑問と共にアサガオの様々な雑学についてまとめます。
アサガオ(朝顔)ってどんな花?
アサガオは、ヒルガオ科サツマイモ属の植物です。
園芸植物の中でも代表的な花ですね。
ただ、原産地は日本ではなく熱帯のアジアやヒマラヤ山麓であり、
奈良時代の末期に遣唐使によって日本に伝えられました。
多くの小学校で“アサガオを育てる”という課題を課すところが多く、
これには、毎日水をあげていれば育つという育てやすさと、
成長過程が植物の基本となる経過をたどるあたりが教材に適しているのだそうです。
アサガオは朝に咲く?
“アサガオは朝に咲くからアサガオ”
おそらく多くの人がそのような認識を持っていると思います。
結果的に朝に咲くことが多いので間違いとはいえませんが、
厳密には少し異なる理由があるのです。
実はアサガオは、
朝になって日が出たのを合図に咲くわけではなく、
実際には夜明け前の薄暗い時間にはすでに咲いていることが多いのです。
これは、
「アサガオが日没後、8時間前後に開花するようにプログラムされている」
からなんだそうです。
つまり、夏などの日没が遅い場合には翌日の5時頃に咲くことになりますが、
少し時期がずれて9月などでは日没が少し早くなるので4時前後に開花することになるのです。
アサガオに黒と黄色はない?
アサガオといえば、
赤や青、紫や白など…
鮮やかな色をつけて咲く姿が印象的ですよね。
皆さんは何色を見たことがありますか?
実はその中でもアサガオの中に存在しない色として、
・黒
・黄色
があります。
実はこの黒や黄色は、昭和40年代を最後に絶滅したそうなんです。
(一度だけ黄色のアサガオを人工的に再現することができたそうです。)
黒や黄色のアサガオを見たことがある人は、
昭和40年代より前に生まれた方々なんでしょう。
アサガオは朝と夕方で色が違う?
「あれ…朝は青かったのに、夕方に紫になっている」
そんなアサガオの色の変化を感じたことはありますか?
実はアサガオの色素というのは、
“水素イオン濃度(pH)の変化によって色調を変える性質”
を有しています。
アサガオがしぼむ際には、pHが低下するため、
花びらの色がより赤みを帯びるのです。
(酸性で赤色、中性で紫色、アルカリ性で青色になります)
まとめ
今回は、なぜアサガオは朝に咲く?などの代表的な神疑問と共にアサガオの様々な雑学についてまとめました。
アサガオは朝を知覚して開花するのではなく、
日没からの時間経過で開花するようにプログラムされていたのですね。
是非、日の出の前に開花するのかどうか観察して見てはいかがでしょうか。