ピンクの「キリギリス」がいるって本当?繁殖させるだけでなく野性にも…
ふと2歳の我が娘が言った一言、
「ピンクのキリギリス探す〜」
そんなキリギリスがいるわけないだろうと半ば常識で考えていたら、
どうやら本当に存在するらしいです。
青いザリガニや赤い蜂、
黄色いカエルや真っ赤なナメクジなどなど…
世界には我々の常識を凌駕する変わった色をした
生き物がたくさん存在しています。
それは、
進化の過程で自然淘汰的に姿を変えたものもあれば、
突然変異的に出現したものなど様々であり、
何れにしてもなかなかお目にかかれるものではありません。
まして、ピンク色をした虫なんて…
実は日本において、
数年前からピンク色の「キリギリス」が発見されているんです。
しかも、最近ではピンクのキリギリスの繁殖に成功したという話題も…
今回は、ピンクの「キリギリス」がいるって本当?
なぜピンク色になったのかについても調べてみました。
野生で発見されたピンクの「キリギリス」
まず、日本で発見されたピンクのキリギリスの中でも、
もっとも鮮やかなピンク色をしているのが、
@yukarin_rainさんがツイッターに投稿した画像です。
httpss://twitter.com/yukarin_rain/status/538891990864101376
ものすごく鮮やかな色で、
虫とは思えないですよね。
もう少し最近発見されたものでは、
長崎のバイオパークに寄贈されたピンクのキリギリスです。
出典:https://obaco.hatenablog.com/entry/2017/11/07/110617
実は、このキリギリスは、長崎県の11歳の小学生が発見したものだそうで、
やや薄いながらもやはりピンク色をしています。
このように、日本国内においても過去にはピンク色のキリギリスの発見例があります。
実はこれらのキリギリスは、自然のものでも500匹に1匹程度の割合で出現する突然変異だそうです。
正式には、「クビキリギリス」というそうです。
もう少し具体的にいうと、
先天的に色素が薄くなるメラニンの欠乏の結果生じるのだそう。
見つけた時はラッキーと思いかもしれませんが、
これだけ目立つ個体なので鳥などの天敵などにも狙われやすいそうです。
ピンクの「キリギリス」の繁殖に成功した大学も…
野生の中でも突然変異で出現したピンクの「キリギリス」ですが、
なんと人工的に繁殖に成功したという情報も。
ピンクの「キリギリス」の繁殖に成功したのは、
千葉県東金市の県立農業大学校です。
全く何もないところからの成功ではなく、
まずは、近くの水田でピンク色のメスのキリギリスを捕獲し、
雄と交尾しない単為生殖という方法で12匹のピンクの個体の繁殖に成功したようです。
環境に依存せず、遺伝的な要素においてもピンク色が引き継がれることが明らかになった点では大きな実績となりますね。
まとめ
今回は、本当にいた!
ピンクの「キリギリス」の正体と、なぜピンク色になったのかについて調べてみました。
野生では稀ではあるが突然変異で出現すること、
また人工的な繁殖でもそれらの個体を発生させることができたそうです。