特定外来生物に指定!テレビ番組で話題「アリゲーターガー」ってどんな生き物?
2018/09/21
「アリゲーターガー」という生物をご存知ですか!?
最近では、某テレビ番組内での“池の水を抜く企画”でお馴染みとなっている外来生物ですね。
巨大な身体に鋭い口..
一体どんな生物なんでしょうか!?
近年、日本でも危険な生物としいて各地で捕獲されている外来生物、
「アリゲーターガー」
最近では、“池の水を抜く企画”で話題となっている生物ですね。
非常に攻撃的で獰猛な生物として知られており、
日本古来の在来種の生態系を乱すとして大変問題視されています。
外来生物ということでもともと日本では存在していないはずなのですが、
鑑賞や飼育目的で輸入されたものが、
飼育できなくなって野生に放たれたことなどが原因となっているようで、
在来種との交配による遺伝子かく乱などの問題もあるようです。
そんな問題大ありの「アリゲーターガー」ですが、
実は2018年の4月より“特定外来生物”に指定され、
輸入や飼育が禁止されるようです。
今後、日本でますますお目にかかる機会はなくなるであろう「アリゲーターガー」とは一体どんな生物なのでしょうか!?
Contents
アリゲーターガーってどんな姿?
アリゲーターガー(Atractosteus spatula)は、ガー目ガー科の魚類です。
子供との比較を見て分かるように、成長すると全長は2m程度になる大変大きな魚で、
体重も100kg前後になることも…
その形態的な特徴は何と言っても、
ワニを彷彿とさせるような鋭い吻です。
突起のように長く突き出た吻には非常に頑丈で、口の中には鋭い歯を持っています。
体表も非常に硬い鱗で覆われており、通常の包丁では貫くことも難しいそうです。
アリゲーターガーの生息地は?
アリゲーターガーは日本の在来種ではありません。
もともとは、
アメリカなどの北米からメキシコなどの南部にかけてで、
河川や湖沼などの流れの穏やかな下流域に生息しています。
基本的には淡水に生息していますが、
一部の海に生息する個体も存在するようで、淡水と海水の両方に適応があるようです。
アリゲーターガーは何を食べる?
アリゲーターガーは、
その獰猛な歯を用いて捕食する肉食の生物です。
主には他の魚類や甲殻類を主食としています。
一部、獰猛な肉食生物ということから人間も襲われるような印象を持ちますが、
実際にそのようなことがあった報告はないそうです。
(ただ、釣り上げた際に暴れて怪我を負わされることはあるそう…)
アリゲーターガーは食べられる?
基本的に食べる魚では内容ですが、
調べてみると日本でも釣り上げて食べてみたという報告がありました。
→https://portal.nifty.com/kiji/130722161214_4.htm
どうやら魚というよりは、
鳥に近くてしかもパサパサとして味気がないそうです。
アリゲーターガーの値段は?
日本ではアリゲーターガーを飼育できないあまり、野生に放してしまったことで繁殖してしまった経緯がありますが、
実際に購入するといくらぐらいで手に入れることができるのでしょうか!?
調べて見たら、楽天でも販売されているではないですか?
これくらいの小さいサイズで以下の価格!!!(2018年3月現在)
やはり、なかなかの高級魚なのですね。
ちなみにですが、
プラチナという白っぽい個体であると高価になるようです。
“特定外来生物”へ指定される!?
2017年11月21日、環境省は「アリゲーターガー」を含む16種類の外来種を、
特定外来生物に指定し、2018年4月より順次施策を施工する事を閣議決定しました。
(正確には、ガー科全て)
具体的にどのようなことかというと、
研究などの目的をのぞいて、輸入や飼育、繁殖、運搬、壌渡、販売、引き渡しなどが禁止されます。
ただし、これまで飼い続けている人は、申請して許可を得れば飼育継続が可能だそうです。
まとめ
今回は、「アリゲーターガー」とは一体どんな生物なのか?
特定外来生物への指定の情報も含めてまとめてみました。
テレビ内の企画でも、日本の池などにも生息していることが明らかになり、大変驚きました。
どのような生物もそうですが、転売などの営利目的よりも、飼う人のモラルが問われることだと思います。
外来生物に関する記事はこちらもどうぞ!
→外来生物「ミシシッピアカミミガメ」とは?寿命はどのくらい?