ゲリラ豪雨とは|前兆や対策は!?
2016/03/06
最近になってよく耳にするようになった「ゲリラ豪雨」。
昔はそんな言葉ってなかったですよね!
単にずぶ濡れになるだけではなくて、河川の急激な増水や、土石流やがけ崩れなどの自然災害、都市部では道路の冠水などの被害をもたらすため、重大な社会問題です。
「ゲリラ豪雨」というのに明確な定義はないそうです。
予測が困難な積乱雲の発達、発生による突発的で局所的に、かつ短時間に降る豪雨のことを指しています。
日本国内でのみ用いられている言葉で、2008年ごろから日本各地での豪雨災害の再に用いられるようになったそう。なんとその年の新語・流行語大賞に選ばれています。
昔聞いたことがないわけですよね。
それだけ現代の気候も変化しているということも言えそうです。
それでは、「ゲリラ豪雨」について前兆や対策なども含めて詳しく調べてみましょう!
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ゲリラ豪雨とは?
ゲリラ豪雨とは?
冒頭にも書きましたが、明確な定義はないそうです。
予測が困難な積乱雲の発達、発生による突発的で局所的に、かつ短時間に降る豪雨のことを指していますが、気象学的な用語ではなく、気象庁も予報用語として「ゲリラ豪雨」という言葉は用いていないそうです。
つまりは民間の気象会社やマスコミが、近年の突発的(ゲリラ的)な雨に対して用いた俗語のようなものです。
また、集中豪雨と同じ意味で用いられていますが、予測が可能かどうかの観点から使い分けられることもあるそうです。
ちなみに「集中豪雨」というのは、気象庁の予報用語でもあり、「同じような場所で数時間にわたり強く降り、100mmから数百mmの雨量をもたらす雨」とされています。
「ゲリラ豪雨」による雨の量は!?
では、ゲリラ豪雨では実際にどれだけの雨が降るのでしょうか。
ゲリラ豪雨というには、約10〜数10k㎡範囲の狭い地域において、時間雨量が50mmを超えるような豪雨が短時間に降った場合をいうそうです。
ということは、「集中豪雨」よりも雨の量が少なくても良いみたいですね。
どちらかというとポイントは局所であり、短時間ということです。
気象用語での雨の種類は!?
ここで気象庁の予報用語における雨の種類について解説します。
雨の振り方や雨の量によって気象用語では次の6つの段階に分類しています。
◯弱い雨:1時間に3mm未満の強さの雨
◯やや強い雨:1時間に10〜20mm未満の雨
◯強い雨:1時間に20〜30mm未満
◯激しい雨:1時間に30〜50mm未満
◯非常に激しい雨:1時間に50〜80mm未満)
◯猛烈な雨:1時間に80mm以上
※気象庁の予報予報等で用いる用語より引用
「ゲリラ豪雨」にしても、「集中豪雨」にしても、雨の分類の中でも上位2つに匹敵するほどの雨の量を誇っているので、実際にはかなりのものなんですね。
「ゲリラ豪雨」はなぜ起きる?
それではゲリラ豪雨はなぜ起きるのでしょうか!?
ゲリラ豪雨を生じさせる原因は積乱雲にあります。
上空に入った冷たい空気と、上昇した地表付近の湿った暖かい空気が混ざり合うことで積乱雲が発生・発達します。
この積乱雲により、大気の状態が不安定となり、大雨をもたらすのです。
地上と上空の温度差が激しくなる夏場に頻発します。
地球温暖化により日本の気候が亜熱帯化していることが主な原因とも言われており、とりわけ都市部のヒートアイランド現象など、高層ビル群による風向きの変化もゲリラ豪雨をもたらす要因となっている。
「ゲリラ豪雨」前兆はある?対策は?
それではゲリラ豪雨に前兆はあるのでしょうか?
そしてその対策などはどうすれば良いでしょうか?
・急に風が冷たくなりだす
・西の空に黒い雲や縦に長い大きな雲(積乱雲)が発生している
・雷が鳴り始める
このようなサインがあったら要注意です。
ゲリラ豪雨の前兆であります。
事前の積乱雲の発達は予測は困難ですが、積乱雲発生後は、比較的わかりやすいサインだと思います。皆さんもよく目撃しますよね。あとは、急いで濡れない対策を講じることです。
実際の対策としては、
・夏場は折り畳み傘を常に持ち歩く(傘さしても濡れますがないよりマシ)
・上記のサインを見つけたら建物の中に避難
・GPSを使った予報やメール配信で素早く情報を入手
このような当たり前の対策しかありません。
ゲリラ豪雨の接近に気付かず、振られだしたらびしょ濡れ確定です!
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まとめ
ゲリラ豪雨とはどのようなものか、そしてその前兆や対策について紹介しました。
ゲリラ豪雨に振られた時にはもうどうしようもありませんし、この後、予定があるのにびしょ濡れでテンションガタ落ち….
なんて経験はしたくないですね。
一番の対処法は事前に情報を得て、とにかく回避することです。
さぁ、今年はあと何回ゲリラ豪雨に振られるでしょうか!?