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パーキンソン病とは?症状や治療法は?リハビリは何をする?

      2016/11/05

パーキンソン病という疾患をご存知ですか!?

日本だけでなく、世界でも名のある著名人も患っているだけあって、聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。

パーキンソン病とは、どのような病気なのでしょうか!?

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パーキンソン病は、中脳の黒質ドーパミン性の神経細胞の変性が生じることで発症します。

好発年齢は50歳以降であり、発症原因は不明であるとされています。

その有病率は、人口10万人に対して約100人程度と比較的高いため、日本でも多くの人がパーキンソン病を患っています。

 

その経過は進行性であり、歩行を中心とした日常動作能力の低下を招くため、医療だけでなく、介護の必要性も一層高まります。

また、多くの場合、投薬治療だけでなくリハビリテーションにより身体機能の維持・向上を目指すことが多いです。

それだけに、本人だけでなく周囲の人が正しい知識を持ち、症状を理解することが非常に大切です。

 

そこで今回は、パーキンソン病の症状や治療法、リハビリテーションについて解説します。

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Contents

パーキンソン病の症状は

パーキンソン病には、非常に特徴的とも言える「4大徴候」が出現します!

4大徴候とは、

・固縮:筋肉がこわばり硬くなる
・無動:自発的に動かなくなる、または動きが遅くなる
・振戦:一定の周波数で手足が小刻みに震える
・姿勢反射障害:バランスが悪くなる

080439000_26※パーキンソン病の姿勢

これらの4大徴候による症状によって、さらに表情の乏しさ、小声、屈曲姿勢、突進歩行などが出現します。

振戦に関しては、物を持つなど簡単な動作の障害になる程度ですが、

固縮によって、身体が硬くなり、
無動によって、動かなくなり、
なんとか動いても姿勢反射障害によって、転倒する!

といった日常生活動作に非常に大きな障害をきたすのです。

それだけではなく、以下のような運動に関連したものではない症状も発症します。

・自律神経障害:便秘、排尿障害、起立性低血圧
・睡眠障害:不眠
・精神症状:抑うつ、不安、妄想、幻覚
・認知機能障害

 

運動系と非運動系による症状が組み合わさることや、高齢で発症することもあり、自宅で介護するには限界があるという家庭も非常に多いです。

それでは、パーキンソン病を治療するにはどのような方法があるのでしょうか!?

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パーキンソン病の治療は

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パーキンソン病の治療は、投薬治療が中心です。

抗パーキンソン病薬の内服によって、脳の中で変性、不足したドーパミンを補充するのです。

投薬中の期間は、症状がおさまりますが、薬の効果が切れると症状が出現します。
これを「ON-OFF現象」とも呼び、介護する上では、薬の効果とそうでない時間帯を適切に把握する必要があります。

また、投薬治療も長期使用することで徐々に効果が減弱します。
これを「Wearing-Off現象」と呼び、適切な投薬量を主治医と相談して決めていく必要があります。

そのほか、定位脳手術や、深部脳刺激法などの外科的な治療法が用いられることがあります。

似たような疾患としてこちらも注意が必要です。
「脳血管性パーキンソニズム」って?パーキンソン病と違う?その特徴や症状とは?

 

 

パーキンソン病のリハビリテーション

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パーキンソン病に対するリハビリテーションでは、疾患そのものの治癒や進行の遅延などを行うことは不可能です。

固縮や無動などによって生じる関節可動域制限や、姿勢反射障害に対するバランス能力低下などに起因する、生活動作能力全般の低下を防止することが目的となります。

 

以下は、リハビリテーションの例です。

・関節可動域訓練:筋の短縮や関節の拘縮予防
・筋力訓練:廃用性の筋力低下の予防
・バランス訓練:バランスを崩した時の反応や安定性を高める
・歩行訓練:単純に歩くだけでなく、障害物をまたぐなどの応用動作訓練
・日常生活動作訓練:階段や、床からの立ち上がりなどの家庭環境に合わせた訓練

投薬治療を中心として、症状の発現を抑え、
リハビリテーションによって、出来るだけ長く日常動作を継続させていくことが重要です!

 

 

まとめ

パーキンソン病の症状や治療法、リハビリテーションについて解説しました。

その有病率の高さから多くの人が介護などでも苦渋していることがあるかもしれません。

とくにパーキンソン病は、動作が緩慢となるため、

「なぜできない…」
「もっと早く動いて…」

ついつい、本人を急かしたり、傷つける行動や言動を起こしてしまいやすいです。

周囲の人誰もが正しい知識を持って、介護に臨めると良いですね!

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