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廃用症候群とは!?原因や予防方法は?リハビリで治る?

      2015/11/30

廃用症候群という疾患をご存知でしょうか!?

「ん…そんな病気聞いたことがないよ」

という人が多いと思います。

廃用症候群とは、一体どんな病気なのでしょうか!?

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廃用症候群とは、入院などによって、過度に安静を強いられることによって、筋力が低下したり、関節が固くなったり、全身の身体能力が低下してしまうことです。

人間の身体は、その活動に依存して機能が維持されています。

特になんとか歩けていたような高齢者が、不必要な安静や不動を強いられると、体力が回復できず、寝たきりになってしまうような話はよく聞くかと思います。

また、健康な人でも風邪などでしばらく寝込んだ後は、身体が動きにくい、体力が持たない、なんていうのも廃用症候群の症状です。

また、筋力や関節の可動域のみならず、全身の耐久性、呼吸機能、嚥下機能、心機能などにも廃用症候群の概念が適応できます。

そこで今回は、廃用症候群の原因や予防方法について解説し、廃用症候群はリハビリで治るかについても言及します。

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Contents

廃用症候群の原因や予防方法は

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廃用症候群とは、過度の安静(不動)を強いることで、筋力や関節可動域をはじめとして全身の身体機能が低下することを指します。

人間の身体は、動かなければ容易にその機能は低下していくのです。

例えば、筋力でいうと、絶対安静の状態を1週間強いることで、
10%〜15%の筋力低下が起きると言われています。
※年齢や個人差があります

 

廃用症候群の予防はいうまでもありません。

不動を避けることです!

かといっても、生命維持が最優先です。

動いてしまうことで、生命の危機が脅かされる場合は、無理をする必要はありません。

気をつけるべきは、不要な安静を避けることです。

最近では、急性期の患者でも早期離床・早期リハビリが謳われており、可能な場合は安静を避けるように徹底されています。

運動器の手術に関しては、翌日からリハビリを開始し、次の日から歩くなんてことも当たり前になってきました。

「怪我をしたから安静に…」

疾患にもよりますが、これはもう古い考え方と言わざるをえません!

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廃用症候群の症状は

冒頭にも説明しましたが、廃用症候群は筋力や関節可動域にとどまりません。

・筋力低下(筋萎縮)
・関節可動域制限(拘縮)
・嚥下機能低下
・褥瘡
・認知症
・心機能低下
・呼吸機能低下

などなど、多岐にわたります。

久しぶりに起きたら、「頭がくらっとする」
なんていうのも、起立性低血圧という廃用症候群の一つの症状です。

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廃用症候群のリハビリテーション

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廃用症候群のリハビリテーションは、不動を避け、身体の活動量を維持・向上させることで、失われた身体機能の改善を図ることです。

身体機能が低下したスピードよりも、
回復させるために要す期間の方が、よっぽど長いと言われています。

それもそのはず…

寝たきりを強いられていた場合、まずは、重力に適応して起きる、座るなどの基本的な動作から始め、血圧や心拍の適応などから行っていく必要があります。

毎日少しづつが重要で、活動量を落とさずに継続していきます。

大事なことは、リハビリテーションの時間だけがリハビリテーションではありません。
リハビリテーションの専門家は、皆さんが、日常生活で身体を使うよう工夫をしてくれます。

自発的に、能動的に働きかけて、自らで廃用症候群を予防できるよう心がけましょう。

 

まとめ

廃用症候群の原因や予防方法について解説し、廃用症候群はリハビリで治るかについても言及しました。

まず、大事なことは、廃用症候群を生じさせないことです。

実際には、何らかの疾患で入院しても、即座にリハビリテーションが開始されます。

「今は必要ない…」

と考えずに、全身的に体力を落とさないように取り組みましょう!

自宅でも廃用症候群は生じます。

散歩や運動を取り入れるような習慣ができると良いと思います。

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