秋雨前線とは|時期はいつ頃?
2015/09/15
秋は「行楽の秋」であり、レジャーや紅葉、味覚狩りなど出かける機会が多くなります。
そんな時、気になるのは秋の天気ですね。
秋には「秋雨」だったり、「秋雨前線」と呼ばれる言葉がありますね。
これって一体どんな天気なのでしょうか!?
「秋雨」というのは、読んで字のごとく、秋に降る雨のことです。
別名「秋の長雨」や「秋霖(しゅうりん)」、「すすき梅雨」などとも呼ばれています。
秋は長雨が続くと言われるように、実際に雨の期間が長く続きます。
この長雨の原因となっているのが、「秋雨前線」と言われる停滞前線の影響なのです。
秋の訪れを感じさせる「秋雨前線」による長雨。
外の空気も冷たくなり日が暮れる早さも実感できるようになりますね。
そこで今回は、秋の名物とも言える「秋雨前線」の時期やメカニズムなどについて調べてみました。
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秋雨前線とは? そのメカニズムは?
秋雨前線はどのようにして発生するのだろうか!?
秋雨前線とは、幾つかの高気圧がぶつかり合うことで発生します。
その高気圧とは以下の4つです!
- シベリア高気圧
- 秋特有の移動性高気圧
- オホーツク海高気圧
- 小笠原気団高気圧
これらが原因となって発生した「冷たい高気圧」は、日本海や北日本に出現します。
そして、真夏に猛暑をもたらせていた「太平洋高気圧」が南下してきたことによって、これらがぶつかり合い、大気の状態が不安定となり長雨を振らせるのです。
この境目にできる前線こそが「秋雨前線」と言われています。
この「冷たい高気圧」と「太平洋高気圧」は互いに押し合いながら日本を南北に上下し、長雨をもたらせます。
秋雨前線とは? その時期は?
秋雨前線が発生するのは時期は「秋」なのは間違いないですが、実際にはいつ頃からなのだろうか!?
秋雨前線が発生する時期は、一般的に8月下旬〜10月下旬ごろと言われています。
この時期も後半には、「冷たい高気圧」の勢力が強まり、冷たい雨が続く日が多くなるわけです。
秋雨前線と梅雨前線の違いは?
秋には「秋雨前線」、そして春の終わり頃に「梅雨前線」がありますね。
ではその違いは一体なんでしょうか!?
秋雨前線に比べて梅雨前線は勢力が強く、そして、規模もより大きなものになります。
これは秋雨前線を発生させる気団が、「湿った空気×乾いた空気」であるのに対して、梅雨前線を発生させる気団が、「湿った空気×湿った空気」であるからです。
また、秋雨前線は北のほうから南下してくることが特徴でしたが、梅雨前線は反対に南から北上してくるのです。
まとめ
秋の訪れを告げる「秋雨前線」についてそのメカニズムや時期、梅雨前線との違いをまとめました。
秋の行楽やレジャーに出かける際には、この秋雨前線の動向に注目すると良いですね。
秋雨前線の南下に合わせてそろそろ秋の準備を始めていきましょう。