生牡蠣の旬は|栄養素がたっぷり|冬の味覚
2015/09/15
冬の風物詩であり、冬を代表する味覚である「牡蠣」
とりわけ「生牡蠣」を好んで食べる人が多いのではないでしょうか。
生牡蠣は、別名「海のミルク」とも呼ばれています。
そのとろけるような口当たりとクリーミーな味わいはもちろんのこと、
その魅力は豊富な栄養素にもあります。
日本では、「古事記」や「延喜式」といった古文書にも登場するほど、食用の歴史は古く、当時から圧倒的な人気を誇ってきた食べ物だそうです。
その美味しさの秘密は、奥深い旨味であり、この旨味は豊富なコラーゲンによるものなのだそう。
さらに、旨味成分として知られるコハク酸や、甘みのあるアミノ酸のグリシンなどが奏でるハーモニーであの味わいが引き出されているようです。
そこで、今回は「生牡蠣」の旬の時期や、豊富な栄養素についてまとめてみます。
季節の味覚に関する記事はこちら
→「秋刀魚(さんま)」秋の味覚|栄養や見分け方は!?
牡蠣とは
牡蠣(かき)は、ウグイスガイ目イタボガキ科に属する二枚貝の総称です。
海の岩から「かきおとす」ことから「かき」という命名がなされたそう。
古くから食用だけでなく、薬品や化粧品、建材などにも利用されています。
日本では、おおよそ、25種類も牡蠣が獲れるそうです。
生牡蠣の旬の時期は
生牡蠣といっても、いくつかの種類がいます。
今回の旬というのは、「クリーミーでふっくらとした牡蠣が食べられる時期」とします。
真牡蠣(まがき):秋から冬:11月〜2月
岩牡蠣(いわがき):春から夏:7月〜9月
となっているので、実は冬だけでなく、夏にも旬の牡蠣を食べられるのですね。
なお、日本の牡蠣は流通しているものはほとんどが養殖です。
天然物は、漁獲量も少なく、流通も数が限られているため非常に高額となります。
生牡蠣の栄養素
生牡蠣は、「海のミルク」とも呼ばれている栄養素がたっぷりの食品です。
生牡蠣100g中には、一日に必要なタンパク質の2/3、カルシウムは1/3、リンは全量、鉄分やヨードは4倍も含まれるそうです。
このほかにもビタミンB2をはじめとして豊富な栄養が含まれていますが、具体的には、以下のような効果があるのです。
肝臓を強化する
糖質の50%以上が効率よくエネルギーに変わるグリコーゲンであることや、タウリンやビタミン12など、肝機能を高め、疲労回復にも効果があるそうです。
そのため、寒い時期についつい進んでしまうお酒のお供としても効果を発揮するのだ。
造血作用
とりわけ女性の悩みである貧血ですが、牡蠣には鉄分やビタミン12、銅、葉酸などが含まれ、造血を助ける成分が豊富です。
そのため、貧血予防に効果的です。
免疫力アップ
牡蠣は亜鉛を多く含んでおり、免疫細胞の働きを活性化させます。
また、男女問わず、生殖機能を増強させる効果もあるようです。
精神安定作用
気が短い人に「カルシウムが足りないんじゃない」なんてよく言いますよね。
牡蠣には良質なカルシウムが豊富に含まれています。
そのため、ストレスがたまったりイライラした時には精神安定作用として是非どうぞ。
まとめ
「生牡蠣」の旬の時期や、豊富な栄養素についてまとめてみました。
味だけでなく、豊富な栄養素が含まれているなんて、一石二鳥ですね。
ただし、気をつけなければならないのは、牡蠣で感染するノロウイルスです。
加熱を行うなどが本来であれば重要な対策方法です。
牡蠣によるノロウイルスの対策などはこちらをどうぞ
→ノロウイルスとは|症状や予防法は|牡蠣であたる?
最近では牡蠣の食べ放題なんて店もいっぱい出てきてますね。
今年は一体何個食べれるでしょう。