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脳卒中は再発しやすい?再発率は?予防や対策は?

      2015/10/08

脳卒中は非常に再発しやすい病気です。

入院治療によって一命を取り留め、リハビリテーションによって、再び日常生活が送れるようになっても、再発してしまっては、また同じことの繰り返しです。

いやそれ以上に、動作能力が落ちているところに再発してしまっては、
二度目の方がダメージは深刻です。

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脳卒中とは、脳血管障害の総称で、狭義には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの疾患を言います。
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いずれにしても、運動麻痺や感覚障害などの後遺症をきたし、それらが要因となって歩行障害などの動作障害が生じます。
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リハビリテーションなどを行うことで、動作能力が向上し、再び日常生活に戻れたとしても、そもそもの脳血管障害を発症した危険因子が改善されていなければ、当然再発の可能性があります。
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ここでいう脳血管障害の危険因子とは、

高血圧・糖尿病・脂質異常症などのいわゆる生活習慣病と呼ばれる症状です。
これらを適切に管理することが、再発予防に最も効果的といっても過言ではありません。

そこで今回は、脳卒中は再発しやすいことを前提に、
その再発率や、予防や対策方法までを解説します。

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Contents

脳卒中の再発率は

脳卒中の再発率はどれほどなのでしょうか!?

以下は、福岡県久山町の疫学研究データです。

脳卒中の累積再発率

スライド1

いかがでしょうか!?

とりわけくも膜下出血の再発率が高いですが、

脳出血や脳梗塞においても、
10年たてば2人に1人が再発するという恐ろしいデータ
です。

脳卒中がいかに再発しやすい病気であるかはご理解頂けましたでしょうか。

 

脳卒中の再発予防や対策は

脳卒中の危険因子は、以下のような症状です。

・高血圧
・糖尿病
・脂質異常症

脳卒中を起こした人は少なからず、これらの因子を持っていることが多いです。
脳卒中を再発を予防するためには、これらの危険因子をしっかり治療する必要があります。

【高血圧】

高血圧は脳卒中の最大の危険因子です。

おおよそ、収縮血圧140mmHg、拡張期血圧90mmHg以下にコントロールすることが推奨されています。

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対策としては、処方された降圧剤は必ず飲み続けること、食事は塩分を控え、適度な運動をすることが挙げられます。

実際に、降圧治療をした場合としなかった場合で再発率が約3割も減少させることが出来たというデータもあります。

 

【糖尿病】

糖尿病は、血液中の糖が過剰な状態で、血管内に詰まることで脳梗塞を発症させます。

基本的には食事療法運動療法が治療の二本柱となります。

糖分を控え、適度な運動をすることで血糖値を低値に保ちます。
それでも改善が難しい場合は、インスリン注射投薬などの方法が必要となります。

糖尿病を有している脳卒中患者に対して、
糖尿病治療薬を投与した場合としない場合で、
再発率は約半分になったという報告もあります。

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【脂質異常症】

脂質異常症とは、いわゆる高コレステロールや中性脂肪が高く、動脈硬化が進行している状態です。

コレステロールを下げる方法は食事療法運動療法が中心です。

それでも効果が少ない場合は投薬治療などの方法もあります。

 

まとめ

脳卒中は非常に再発しやすいことがお分かり頂けましたでしょうか!?

食事療法や運動療法といってもどうやっていいか分からないという人は多いでしょう。

それよりもまずは、必ず処方された薬を飲むこと、定期的に受診することを忘れないようにして下さい!

脳卒中の再発は、死亡率も高く、障害もより増悪する場合が多いので、
必ず予防という観点を持ちましょう。

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