MRSAとは?感染に注意!症状や対策は?
MRSAという感染症をご存知でしょうか!?
なにやら暗号のような名前ですが、侮ることの出来ない感染症です。
MRSA(methicillin-resistant Staphylococcus aureus)とは、「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」という菌の英語名です。
もともと黄色ブドウ球菌による感染症に対しては、古くからペニシリンという抗生物質が使用されていました。
しかしながら、その中でもペニシリンが効果を示さない黄色ブドウ球菌が現れたのです。
これを耐性黄色ブドウ球菌と言いましたが、抗生物質、メチシリンが開発され、治療薬として用いられるようになりました。
しかーし、さらにさらに、この中にメチシリンが効果を示さない黄色ブドウ球菌が誕生したのです。
これを「MRSA」と呼びます。
実はこのような感染菌は、日常の生活の中では、あまり感染する可能性はありません。
多くは、病院や介護施設などに入院している場合に感染します。
また、健康な人のでは特に症状は出ないのですが、病気によって免疫力が低下している場合には、症状が発症する感染症なので注意が必要です。
そこで今回は、この「MRSA」について症状や対策について解説します。
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Contents
MRSAの症状は
それでは、MRSAにはどのような症状があるのでしょうか!?
先にも説明しましたが、基本的にはMRSAは免疫力が低下した人に発症します。
例えば、
肺炎による免疫力の低下で感染した場合は、発熱・咳・痰・呼吸困難などの肺炎症状を呈します。
腸炎による免疫力の低下で感染した場合は、発熱・吐き気・嘔吐などの腸炎症状を呈します。
このように、感染した部位や原因によっても症状は異なりますが、ただでさえ、免疫力が低下している人が感染するので、重症化する場合などには特に注意が必要です。
MRSAの予防・対策は
MRSAに対する治療は、菌に効果を示すバンコマイシンなどの抗菌薬が中心です。
MRSAは日常の生活の中ではあまり存在しておらず、病院や介護施設などで流行することが殆どです。
抵抗力の低い人たちに次々に感染し、蔓延していくのです。
その感染経路は、「接触感染」であり、病院内の医療従事者が媒介となって感染を拡大させてしまうのです。
効果的な予防や対策方法とは「感染を広げない事」です!
そのためには、スタンダードプリコーションと呼ばれる、手洗いや手袋の着用を徹底する事、感染者が触れたと思われるものの消毒などを行う必要があります。
病院などでは場合によって隔離などの処置も取られますが、このような基本的な対策を行っていれば、特別な処置は必要ないとされます。
まとめ
「MRSA」とはどのような菌なのか、そしてその症状や対策について解説しました。
病院などで蔓延してしまうと非常に強い菌ですが、在宅ケアなどに関しては、それほど大きな問題とはなりません。
少なくとも、日常的に必要とされる感染対策を行っていれば特別な対策などは必要ないこととされています。
特に、手洗いやマスクの着用など、最低限の感染対策は忘れずに行いましょう!