ヤマビルとは?登山の天敵!生息地や対策方法は?
登山といえば夏が最盛期ですが、夏になると注意が必要なヤツがいます。
それが「ヤマビル」です。
特に、丹沢や房総の山では、その出現率は高いと言われています。
「ヤマビル」とはどんな生き物なのかご存知でしょうか!?
ヤマビルは、陸に住んでいるヒルです。
ヒルといえば、吸血性であり、人の血を吸うヤツですね!
日本本土では唯一の陸生のヒルなのです。
湿潤で、渓流沿いの山地の森林に生息しているため、登山の際には特に注意が必要と成る、まさしく天敵といえます。
一度血を吸われると、一時間も吸い続けることもあり、出血が止まらず、一ヶ月近くもかゆみが続くそうなのです。
そこで今回は、登山の天敵、ヤマビルとはどんな生き物なのか?
そして、生息地や対策方法などについて調べてみました。
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Contents
ヤマビルとは
ヤマビルとは、顎ヒル目ヒルド科のヒルの一種です。
陸に住む唯一のヒルで、吸血性を持ちます。
体長は、2〜5cmで、伸縮性を持ち、伸びた時には、5〜7cmにも及びます。
身体の前後面に吸盤を持ち、匍匐前進のように人や動物に接近し吸着、吸血するのです。
その活動時期は、4月〜11月までとされており、湿潤で、渓流沿いの山地の森林に生息しています。
特に6月〜9月までの湿潤で高温な環境を好みます。
もともとは、より山奥に生息していたそうで、主に鹿や猪の血を吸っていたそうですが、そのような動物が里山に餌を求めるようになったことで、生息地も拡大したそうです。
特に、夏の登山における被害が多いのです。
ヤマビルの危険性は
ヤマビルに吸血されるとどうなるのでしょうか。
まず、ヤマビルは、首元や、裾から侵入し、ほぼ感触のないままに一時間以上も吸血し続けることもあります。
一度吸われてしまうと、出血が止まらなくなったり、一ヶ月近くも痒みがおさまらないこともあるようです。
ただ、ヤマビルの唾液には麻酔作用があるため、痛みはあまり感じないそうです。
特別強い毒を持つわけではないですが、稀に強いアレルギーを生じることもあるので、やはり注意が必要です。
ヤマビルの生息地は
それでは、ヤマビルとはどの地域に生息しているのでしょうか。
日本では、岩手・秋田県以南の本州から四国や九州に分布しています。また、淡路島や佐渡島、屋久島などの離島などでも生息しています。
登山が盛んな地域では特に、神奈川県の丹沢が生息地としては有名であり、県のホームページでも対策が促されるほどです。
ヤマビルの対策とは
それでは、ヤマビルに吸血されないためにはどうすればいいでしょうか。
山に行かないことが一番です!
それはそうですが、夏の登山はやっぱり魅力的です。
以下のような対策があります。
露出を最小限にする!
夏だからといって、肌を露出した装備は登山初心者丸出しです。
特に首元、手の裾、足の裾などからヤマビルは侵入してきます。
最低限それらの部位は、抑えましょう!
首にはタオルを。
手の裾にはゴムを。
足の裾にはレッグカバーを。
などなどは基本的な対策となります。
登山中の休憩、終了後のチェックは入念に!
露出を最低限にしたところで、ヤマビルは服に付着していることもあります。
また、靴の裏やスパッツなど、足元付近は要注意で付着していることもあります。
わざわざ自分から車の中に誘導してしまっては大変です。
そのため、登山の休憩中や、終了後の衣類のチェックは怠らずに!
ヤマビル専用のスプレーを使う!
市販化されているものでも、ヤマビル対策のスプレーが販売されています。
代表的な商品はこれ!
イカす名前ですよね。
効果のほどは使用して実感するべし!
◇ヤマビルファイター |
まとめ
夏の登山の天敵、ヤマビルについて、生息地や対策方法などについて調べてみました。
吸血とは恐ろしい生物ですね…
丹沢への登山の際に限らず生息地は広いので、対策を怠らずに登山を楽しみたいですね!
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