「梅雨入り」や「梅雨明け」の定義って何?
毎年、5月の下旬頃になると気になるのは、
「梅雨入り」の時期ではないでしょうか!?
洗濯やレジャー、さらには結婚式などの予定などなど…
何かと「梅雨」の情報は気になりますよね。
「梅雨」とは、東アジアに特有の気象現象で、曇りや雨の多い時期です。
この時期になると、天気予報でも連日「梅雨」に関するニュースが報道されますね。
では、梅雨とは一体どんな状態なのでしょうか!?
春から夏の季節の変わり目には、太平洋高気圧が活発化します。
この南寄りの温かい太平洋高気圧が大陸に停滞していた北よりの寒気(オホーツク海高気圧)がぶつかり合い、停滞前線を発生させます。
この二つの高気圧の勢力が釣り合っており、発生した前線は停滞するのです。
この停滞前線こそが「梅雨前線」であり、ある一定期間の曇りや雨の天気をもたらすのです。
日本では、この時期のことを「梅雨」というのですね。
ところで気になるのは、
「梅雨入り」
「梅雨明け」
です。
どこからが梅雨入りで梅雨明けなのか、その定義ってあるのでしょうか!?
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「梅雨入り」と「梅雨明け」の定義はある?
「梅雨入り」とは、梅雨に入ること。
「梅雨明け」とは、梅雨が終わることです。
この明確な定義や境目ってなんなのでしょうか?
実は、「梅雨入り」や「梅雨明け」は気象庁が一週間程度の天気予報に基づき発表するものであるので、明確な定義はないそうです。
中には、
・曇り、又は雨が1週間以上続くと予想された時に梅雨入りとなり、梅雨明けは晴れが1週間以上続くと予想された時
・梅雨明けとは、梅雨前線が北上、南下、消滅のいずれかにより、その地域に戻ってこないと判断された時
などといった定義もあるそうですが、一定した見解ではないようです。
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実際には何を基準に発表しているの?
では、天気予報などでは何を基準に
「梅雨入り」
「梅雨明け」
を発表しているのでしょうか!?
実は梅雨には、そうでない時期と
「5日ほどの移り変わり期間」があるようです。
前日や当日が、「曇り」だったり、「雨」の天気となり、さらに翌日以降も「曇り」「雨」のようにぐずついた天気が続くと予想された場合に、「梅雨入り」と発表しているのです。
この方法は週間予報などから予想することができ、天気図でも確認することができるんですね。
ということは、反対に「梅雨明け」というのは、
「曇りや雨が続かず、晴れの日が出てくる天気」を目安に発表しているそうです。
ちなみにこのように気象庁が「梅雨入り」や「梅雨明け」を発表することを、
「◯◯宣言」などという言い方をし、「梅雨入り宣言」や「梅雨明け宣言」などとも言われます。
ただし、この宣言は、全国を北海道を除く12地区に分けて、それぞれの気象台が発表しています。
あれ….北海道は…?
北海道には梅雨がない?
北海道の気象台では、「梅雨入り」や「梅雨明け」の宣言はされないのでしょうか!?
そうなんです。
北海道では、はっきりとした梅雨の現象はないそうです。
が、年によっては一時的ではありますが、前線が停滞することもあり、これを「エゾ梅雨」なんて言い方をすることもあります。
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まとめ
今回は、「梅雨入り」や「梅雨明け」の定義などについて解説しました。
明確な定義はないようですね。
そのため、過去には「5日ほどの移り変わり期間」が特定できずに梅雨入りが発表されないなんてこともあったようです。
それよりも、北海道に梅雨がないことには驚きましたね。