「飛行機雲」の正体とは?なぜできるの?その原理は?
「飛行機雲ってなんでできるんだろう?」
「どうやって出来るんだろう?」
幼い頃に誰もが疑問に思ったことがあるのではないでしょうか!?
「飛行機雲」
青空に長く白い雲がまっすぐに伸びています。
その先端には、その雲を作っている飛行機が…。
これって飛行機が出している“排ガス”でしょうか…!?
いいえ、ちょっと違います。
通常空に浮かんでいる雲と
発生の過程は異なるものの、
きちんとした雲なんです。
そこで今回は、「飛行機雲」の正体とは?
「飛行機雲」はなぜできるのか?
簡単に説明したいと思います。
「飛行機雲」の正体は?
「飛行機雲」は、“排ガス”と思っている人も多いのではないでしょうか?
あんなに堂々と排ガスを撒き散らしては、それは重大な問題となってしまいますね。
「飛行機雲」は、
きちんとした雲です。
別名:航跡雲(こうせきうん)と呼ばれるそうです。
ただ、この雲が生じる過程には、
上空の気温が重要な鍵となります。
「飛行機雲」はなぜ出来る?
では、「飛行機雲」はどのように作られるのでしょうか?
「飛行機雲」が生じる要因は、大きく分けて2種類あります。
まず、一つ目は、
エンジンから出る”排ガス”や”水蒸気の粒”が急激に冷やされることによって生じます。
上空の気温は、高度が100m上昇するごとに0.6℃下降します。
例えば、上空10000mでは地上に比べて約60℃も気温が低い状態になります。
このような状態の場合、エンジンから出る”排ガス”や”水蒸気の粒”は急激に冷やされ、氷の粒へと変化します。
この氷の粒を地上から見ると、白く薄い雲に見えるのです。
もう一つは、空気の薄い上空を飛行機が飛行すると、
主翼の後ろに空気の渦が生じます。
この空気の渦が、周囲の気温と気圧を急激に低下させることで、
雲が生じるのです。
飛行機雲の生成にはこの二つの原理が働いているのですが、
気温や湿度、さらには飛行機の性能などの条件が重ならなければ出現しないため、
実際に見られる頻度も実はそんなに多くないそうです。
そのため、航空ショーなどで見られる航跡は、
実は飛行機雲とは異なり、油を焚いて作られたスモークなんだそうです。
まとめ
今回は、「飛行機雲」の正体や、生じる原理などを解説しました。
「飛行機雲ってどうやってできているの?」
こんな子供の質問に答えられたら、お父さんも鼻が高いですね。
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