「アニサキス」ってどんな食中毒?その症状は?予防法はある?
「アニサキス」
一体何の用語かご存知ですか!?
実はこれって、ある寄生虫の名前なんです。
某芸人の胃の中に大量にいたことで話題になった、
「アニサキス」は、
寄生虫の一種です。
線虫と呼ばれる寄生虫の総称で、
実際にその姿は、少し太い糸(まるで線)のように見えるのです。
主に魚介類を介して人に感染し、
食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
一体どんなことをしたら、感染するのでしょうか!?
また、その症状や予防法などは存在するのでしょうか?
アニサキスとは?
「アニサキス」は、
回虫目アニサキス科アニサキス属に属する線虫の総称です。
出典:https://kourin1.exblog.jp/6175581/
その姿は、一本の線のようになっており、
普段は糸を巻くように綺麗な渦巻き状の姿をしています。
寄生虫は一般に小さくて目に見えるものなのかと思いますが、
アニサキスは体長がおおよそ2〜3cmと大柄なんです。
主に幼虫の時期に魚介類の内臓に寄生しています。
特に代表的なものにサバ・サケ・アジ・タラなどがあります。
寄生した魚介類が死亡すると、
内臓から筋肉に移動することが知られており、
クジラやイルカなどの海産哺乳類を最終宿主としています。
食中毒「アニサキス症」の症状とは?
先に挙げたアニサキスが寄生している魚介類を、
人が捕食することで感染し、食中毒「アニサキス症」を発症します。
アニサキス症の症状は、
おおよそ3-4時間後に、
・激しい腹痛(胃痛)
・吐き気
・嘔吐
などがあります。
一匹の感染でも、のたうち回るほどの激しい痛みが伴うようです。
(某芸人は、胃の中に8匹も存在していたようです…)
半日程度の症状から、
長い場合には1週間も続くことがあり、胃のみならず腸への侵入をしている場合もあり、
・下腹部痛
・腹膜炎症状
を呈することもあるそうです。
「アニサキス症」の予防方法とは?
では、一般の消費者のレベルでアニサキスを予防するためにはどうすれば良いのでしょうか!?
一般に推奨されている方法は、
【生で食べないこと】
魚介類の内臓を生で食べることはせず、
加熱すると良いと言われています。
加熱する際には、70℃以上が推奨されています。
【目視で取り除くこと】
よほど分厚く切ったりしない限り、
大きな寄生虫のため目視で確認することが可能です。
気持ち悪いですが、地道に取り除くことも一つの手段です。
まとめ
アニサキスの寿命は、
人の体内の中では最長でも1週間程度だそうなので、治療は対症療法が行われます。
たいていの場合に、夜中に発症するため心当たりがある場合には、
消化器専門の当直医がいる総合病院を受診することが好ましいですね。