急性膵炎とは?原因や症状、治療方法は?ストレスやアルコールに注意!
急性膵炎という疾患をご存知でしょうか!?
最近ではお笑い芸人の次長課長・河本準一さんが二度目の発症・入院となったことで話題になりました。
年々増加傾向にあると言われる急性膵炎とはどのような病気なのでしょうか!?
「急性膵炎」とは、膵臓や他の臓器に炎症が生じる疾患です。
もともと膵臓は、食べ物を消化したり、分解するために様々な酵素を産生し、分泌する機能を有しています。
しかしこの膵臓から分泌された膵酵素(すいこうそ)が様々な原因で自分の膵臓や臓器が消化されてしまい炎症が生じるのです。
膵臓が軽く腫れる程度で済む軽症から、他臓器障害で命の危険が及ぶ重症例まで様々です。
急性膵炎は30-50代の働き盛りの男性に好発すると言われています。
その背景には、アルコール過多やストレスなどの生活習慣も関係しているようです。
そこで今回は、急性膵炎の原因や症状、その治療法まで調べてみました。
注意したい疾患に関する情報はこちら
→心筋梗塞|冬はリスクが高い|予防方法や対策は
→脳卒中とは?脳梗塞と脳出血とは違うの?
急性膵炎とは
急性膵炎は、膵臓が分泌する消化酵素が、うまく機能しなくなった時に、自らの臓器を消化してしまうことで生じる炎症です。
炎症を起こした膵臓から、血液を介して他の臓器に対しても悪影響を及ぼし、心臓や肺、肝臓や腎臓など臓器に障害が及ぶこともあるそうです。
年間におよそ、35,000人が発症し、そのうち重症例は5,000人に及ぶそうです。
また、女性に対して男性の発症が約2倍程度で、男性では50歳、女性では70歳に発症のピークが存在します。
原因は?
急性膵炎の原因としては以下のものが挙げられます。
・アルコール(約40%)
・胆石(約25%)
・不明の突発性(約20%)
とされています。
また、最近では、ストレスなども急性膵炎と強く関わっていることも分かったそうです。
アルコールやストレスが関係するあたり、働き盛りの男性に発症しやすい理由がわかりますね!
症状は?
急性膵炎の症状はどのようなものがあるのでしょうか!?
・腹痛(上腹部)
・吐き気や嘔吐
・食欲不振
・膨満感
などなどが生じます。
症状の出方としては、何の前触れもなく起こることもあるそうですが、アルコールや油分の多い食事後に起こることも少なくないそうです。
症状は徐々に出現することもあったり、突然現れることもあったりと様々です。
重症化した場合は、意識障害やショック症状を併発するようです。
治療方法は?
治療の基本は、絶飲絶食による膵臓の安静が必要となります。
食事や飲水によって、膵臓を刺激してしまうので絶飲絶食が必要となり、輸液などの投与を併用します。
腹痛などに対しては、適宜鎮静剤などの対症療法を使用して、入院・加療することで軽症から中等症の多くは軽快するそうです。
ただ、重症例の場合には、血液浄化療法やタンパク分解酵素阻害薬の動脈注射療法などの特殊な治療が検討されるそうです。
胃や消化器系の疾患との鑑別が難しく、発見が遅れてしまうこともあるそうで、上腹部からの激しい腹痛や背部痛が生じた場合は、急性膵炎を疑い、早期発見・早期治療が重要となります。
予防方法は?
予防方法としては、言うまでもなく、アルコールの節制です。
同時に脂肪分の多い食事を避け、栄養バランスの良い食事をとることだそうです。
お酒は急性膵炎のみならず様々な疾患と関係があるので、飲んでもほどほどにしなければなりませんね。
まとめ
今回は、急性膵炎の原因や症状、その治療法まで調べてみました。
発見が遅れて重症化してしまうと命に関わる重大な疾患です。
暴飲暴食、ストレス過多など現代社会ではまさに隣り合わせとなる疾患ですが、今一度自分の生活習慣を見直してみると良いですね!