夏に流行！プール熱（咽頭結膜熱）とは？出席停止になる？
夏休みは家族連れでレジャーや観光にと楽しみがたくさん！
特にプールは人気のレジャーではないでしょうか！？
しかしながら、そんなプールにも危険がたくさん！
プール熱と言う感染症をご存知ですか！？
プール熱は、正式には、「咽頭結膜熱」と呼ばれる感染症です。
プールなどの水を介して感染するためにこのような名称で呼ばれています。
プールと言うくらいなので、初夏から秋口までの季節に流行することが多く、夏風邪の一種と位置付けられています。
原因となるウイルスは「アデノウイルス」です。
このウイルスに感染している人の分泌物や便などが感染源となり、プールを介して流行することが多いのです。
このため、幼稚園児や児童に多い病気です。
子供が感染すると、学校などでも出席停止の措置が取られます。
今回は、夏に流行するプール熱（咽頭結膜熱）の原因や症状、治療方法から、出席停止期間などについて解説します。
夏に注意が必要な感染症はこちら
→夏に流行する感染症とは？高齢者や子供は要注意！
プール熱（咽頭結膜熱）とは？
プール熱は、咽頭結膜熱（いんとうけつまくねつ）と呼ばれる感染症です。
プールの水を媒介にして感染することからこのような名称で呼ばれています。
通常は、6月頃から徐々に増加し、7-8月をピークに10月頃まで流行がみられます。
プールを介して感染するため、多くは幼稚園や小学校の児童が感染しやすいとされています。
子供が注意すべき感染症はこちら
→マイコプラズマ肺炎｜症状や治療は｜子供は注意
→ロタウイルスとは？原因や症状は？予防接種は受けるべき？流行の時期は？
プール熱の原因は？
プール熱は「アデノウイルス」というウイルスによって引き起こされます。
アデノウイルスには、多くの型(50種程度)がありますが、主に3型のアデノウイルスが原因となります。
アデノウイルスの感染力は非常に強く、感染した児童の分泌物や便が感染源となり、口や喉、目や鼻の結膜から体内に侵入します。
よって、感染経路としては、幼稚園や学校等のプールやくしゃみ、感染者の使用した食器たタオルなどと言われています。
プール熱の症状は？
プール熱は感染後、4日-5日程度の潜伏期間があります。
潜伏期間を経て、
・急な高熱
・喉の症状（咽頭炎）
・目の症状（結膜炎）
などが現れます。
高熱は、39℃から40℃近くまで上昇し、3日-7日程度持続します。
同様に喉の痛みや目の痛みなども3日-5日程度持続します。
喉の腫れがひどい場合には、扁桃炎に発展することもあるので注意が必要です。
子供が注意すべき感染症はこちら
→子供に多い溶連菌感染症とは？原因や症状は？出席停止になる？
→エンテロウイルスとは？麻痺などの症状が出現？子供は注意？
プール熱の治療方法は？
それでは、プール熱の治療方法にはどのようなものがあるのでしょうか！？
基本的には、【対症療法】が中心です。
抗生物質なども効かないため、十分な水分や栄養をとりながら安静にすることが重要です。
食欲不振による脱水などには特に注意が必要です。
プール熱の予防方法は？
アデノウイルスは感染力が強いため、徹底した予防が必要です。
・こまめな手洗いやうがいをする
・子供の排泄後は、手洗いや手指消毒を徹底する
・タオルや洗面器の供用を避ける
・ドアノブや手すりなども消毒する
・プールでは、シャワーをよく浴び、目を洗い、うがいをする
などの基本的な予防対策を怠らないようにしましょう！
基本的な予防対策はこちら
→正しい「うがい」や「手洗い」の方法は？風邪や感染に注意！
プール熱による出席停止期間は？
プール熱は、学校感染症の第２種に分類されています。
※学校感染症・・・「学校において予防すべき感染症」として｢学校保健安全法」に定められた感染症
よって、規定された期間の出席停止が余儀なくされます。
その期間は、
【主な症状がなくなった後、2日を経過するまで】
と定められています。
子供が注意すべき感染症はこちら
→りんご病（伝染性紅斑）とは？潜伏期間や症状は？学校は行っても良い？
まとめ
今回は、夏に流行するプール熱（咽頭結膜熱）の原因や症状、治療方法から、出席停止期間などについて解説しました。
プールなど身近な場所にも意外な落とし穴が潜んでいます。
特に子供は、適切な感染対策ができるわけではないので、教育の意味でも感染予防方法などを今一度子供と共に取り組んでみてはいかがでしょうか。