秋分の日とは!おはぎを食べるのはなぜ?
2016/07/02
「秋分の日」といえば秋のお彼岸の日!
お墓参りをしたり、おはぎやぼた餅をお供えします。
でも一体なぜ、このような行事があるのでしょう。
また、国民の祝日として秋分の日が制定されているのはどのような理由で、なぜ、おはぎやぼた餅を供えるのでしょう。
今回はこんな疑問から秋分の日やお彼岸、おはぎやぼた餅について調べてみたのでご紹介します。
国民の祝日に関する雑学はこちら
→海の日とは?その由来って?7月20日じゃなかったの?
→8月11日は国民の祝日「山の日」!制定の由来や意味は?
秋分の日とは?
秋分の日とは?
秋分の日とは、1948年に制定された国民の祝日で、
「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ」ことを趣旨としているそうです。
日付は、毎年9月23日頃とされています。
「頃….」?
祝日法では「秋分日」としており、地球が秋分点を通過する日としています。
国立天文台がつくっている「暦象年表」に基づいて毎年決定されているようです。
つまり、天文学での秋分日は2年後以降も計算によって求めることが可能ですが、2年後以降の秋分の日は確定していないそうです。
将来の日付があくまで計算に基づく予測というのには驚きですね。
また、とても深い意味づけがなされている日なんですね。
そのため、仏教ではこの日に宗派に関わらず墓参りをする人が多いそうです。
だからお彼岸のお参りをするのか!
とお思いかもしれませんが、お彼岸はお彼岸で別の意味があったのです。
それでは、「お彼岸」とはどんなものなのでしょうか。
お彼岸とは?
お彼岸とは?
お彼岸とは、正確には春のお彼岸と、秋のお彼岸があります。
それぞれ、春分の日と、秋分の日を中日として、その前後三日を合わせた7日間を彼岸と言うそうです。
例えば、2015年でいったら、
9月20日:彼岸入り
9月23日:彼岸の中日(ここが秋分の日)
9月26日:彼岸明け
となるそうです。
春分の日と秋分の日は太陽が東から昇り、西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日だそうです。夏至や、冬至とは対照的ですね。
仏教の世界では生死の海を渡り、到達する世界を彼岸(ひがん)といい、その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)と言うそうです。
彼岸は西に、此岸は東にあると言い伝えがあり、太陽が真東から真西に沈む春分と秋分の日が、彼岸と此岸が最も通じやすくなると考えられているそうです。
そのため、この日が先祖を供養する日となったそうです。
これもまた深い意味があったのですね。
おはぎ、ぼた餅はなぜ供える?
まずはおはぎとぼた餅の違いから!
味はほとんど同じ食べ物で、炊いた餅米を軽くつぶして丸くまとめ、分厚くあずき餅をまぶした食べ物です。そして、その違いは「あんこの違い」だそうです。
つまり、「こしあん」か「つぶあん」か。
ん〜ちょっと予想はしてましたが、こんなに簡単なことだったのですね。
ただし、別の由来もあるそうで、
春には豊穣を祈って、秋には収穫を祈って神に捧げるものであったため、
春のお彼岸:ぼた餅→牡丹の花が咲く季節から「牡丹餅」
秋のお彼岸:おはぎ→萩の花が咲く季節から「おはぎ」
これが正しい由来でお供え方だそうです。
これならなんとなく納得できますね。
お彼岸にこのようなおはぎやぼた餅を食べる理由は、
「あずきの赤い色は邪気を祓う」
「災難を除ける」
昔からこのように信じられていたからだそうです。
お彼岸の花といえば…
→彼岸花(ヒガンバナ)ってどんな花?花言葉は?見頃や特徴は?
まとめ
国民の祝日である秋分の日やお彼岸、ぼた餅とおはぎについて簡単に紹介しました。
祝日の意味や、お供え物の由来などを調べるとつくづく深い意味があって伝統として継承されているのだなぁと思います。
改めて、お彼岸を迎える心構えを正し、先祖の供養をしたいと思います。