妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)とは?原因や症状や予防方法は?
2016/01/22
妊婦さんにとって、とりわけ注意しなければならないものの一つに「妊娠中毒症」があります。
病院や両親などにも注意を促されることが多いですね。
妊娠中毒症とはどのようなものなのでしょうか!?
「妊娠中毒症」とは、以前までは、妊娠している際に生じる病気でむくみや尿タンパク、高血圧などの症状を主とした中毒とされていました。
しかし、現在では、妊娠中毒症は、「妊娠高血圧症候群」と呼ばれるようになりました。
代表的な症状はこれまでと同様で
・高血圧
・むくみ
・尿蛋白
であります。
そのため、妊婦さんの検診などでは血圧の測定や尿検査などを実施しますよね。
でも、一体「妊娠高血圧症候群」になると何がいけないのでしょうか!?
そこで今回は、妊娠高血圧症候群とは何か?
そして、その原因や症状、予防方法などについて解説します。
妊娠中のお悩みに関する記事はこちら
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Contents
妊娠高血圧症候群とは
以前までは、妊娠中毒症と言われていた「妊娠高血圧症候群」とはどのような症候群なのでしょうか!?
妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に起こる高血圧の事を指します。
多くは妊娠20週目以降から生じる事があり、出産後も12週目まで続く場合もあるそうです。
その発症率は10人の妊婦さんに対して1人と言われています。
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妊娠高血圧症候群はなぜいけない!?
では、なぜ妊娠高血圧症候群になってはいけないのでしょうか!?
妊娠高血圧症候群になると、出産時などに突然血圧が上昇し、赤ちゃんに十分な血液が行き渡らないだけでなく、妊娠中に脳血管障害を生じる可能性もあり、母子ともに危険な状態になってしまうのです。
妊娠中あるいは、出産時における死亡原因の上位に位置するなど非常に危険な疾患なのです。
よって、重症の場合には、帝王切開による早産も避けられないという事です。
妊娠高血圧症候群の原因は
妊娠高血圧症候群の発症原因にはどのようなものがあるのでしょうか!?
実は、はっきりとした原因は分かっていないそうです。
もともと、高血圧がある人場合などには関係があるとも言われています。
以下の人は、妊娠高血圧症候群になりやすいと言われています。
・高血圧
・糖尿病
・腎疾患のある人
・肥満傾向にある
・若年初産、高齢初産
・過去に妊娠高血圧症候群の既往がある
・過労やストレスなどの環境因子
妊娠高血圧症候群の症状は
妊娠高血圧症候群の症状にはどのようなものがあるでしょうか!?
代表的な三大症状があります。
・高血圧
・むくみ
・尿蛋白
【高血圧】
妊娠中は普段よりも少し高くなるのが一般的です。
最低血圧が90mmHg以上、最高血圧が140mmHg以上なら高血圧であるとされます。
とりわけ、高血圧の症状が最も、リスクが高い状態を招くので、しっかりと予防・対策をする必要があります。
【むくみ】
女性であれば、むくみはある意味毎日のように生じるものかもしれませんが、病的なむくみは消失しません。
妊娠高血圧症候群の一つの兆候として捉えておきましょう。
むくみが原因で生じる疾患はこちら
→妊娠中または出産後の手首の痛み「手根管症候群」とは?
【尿蛋白】
これは、血液検査などから判明します。
健康な人の尿には蛋白は含まれないので、尿に蛋白が含まれていたら注意が必要です。
妊娠高血圧症候群になると腎機能の低下から、尿中に蛋白が排出されるのです。
妊娠高血圧症候群の予防や対策は
妊娠高血圧症候群の予防や対策方法に関しては、大きく分けて二つです。
それは、以下の二つです。
・食事療法
・十分な休養
【食事療法】
まずは、太りすぎないように食事を見直すことが必要です。
例えば、塩分やカロリーを控えること、高蛋白食を食べることなどが挙げられます。
ラーメンのスープを飲んでしまう人…
ドレッシングを大量にかける人…
外食で肉ばっかり食べる人…
要注意ですね!
【十分な休息】
仕事を継続している人などは、十分な休息が出来ずにストレスが溜まっていることもあります。
過労やストレス過多は妊娠高血圧症候群のリスクとなります。
ストレスを溜めず、睡眠をとり、時には適度な運動が必要でしょう!
まとめ
妊娠高血圧症候群の原因や症状、予防方法などについて解説しました。
ただでさえ、妊娠中は不安なことが多く、ストレスや疲労を溜めてしまい、やけ食いでストレスを発散するなど、妊娠高血圧症候群が引き起こされやすい状態と言えます。
そのため旦那さんのサポートなども重要になりますね!
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