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先天性股関節脱臼とは?原因や予後は?装具が必要?

      2016/02/29

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先天性股関節脱臼という疾患をご存知ですか!?

小児の整形外科の中では、最も代表的な疾患で、その頻度も高いとされています。

先天性股関節脱臼とはどのような疾患なのでしょうか!?

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先天性股関節脱臼は、「先天性」という言葉があるものの、胎内に入る時から股関節が脱臼している例は少なく、実際には、脱臼しやすい状態にあります。

そして、出産時に何らかの物理的な要因が加わることなどで股関節が脱臼してしまうのです。

小児期の整形外科では、最も代表的な疾患で、約1,000人に1人の割合とされています。

また、圧倒的に女児に多く、ホルモンや遺伝との関係性も示唆されています。

大変な出産を乗り越えたものの、赤ちゃんが「先天性股関節脱臼」になってしまったなんて、どんな疾患なのか知らなければ、とても不安になってしまうと思います。

そこで今回は、先天性股関節脱臼とはどのような疾患か?

そして、原因や予後はどうなのか?

治療に際して用いられる装具の必要性などについて解説します。

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Contents

先天性股関節脱臼とは

先天性股関節脱臼とは、先天的に脱臼しやすい状態にある股関節が、出産などの際に生じる物理的な外力などで脱臼する疾患です。

とは言っても、出生後すぐに完全脱臼している例は少なく、徐々に転移して脱臼するケースが多いようです。

股関節を構成する組織は、大きく、数も豊富な筋肉に、強固な靭帯が付着し、かなりの負荷に耐えられる強固な関節です。

いくら赤ちゃんとはいえ、その関節が脱臼してしまうのには、先天的な要因が少なからず関与しています。

 

原因は

先天性股関節脱臼の原因は、複数あると言われています。

出征前の要因として、

・骨盤の単殿位
・双角子宮
・子宮筋腫
・多胎
・羊水過小

などが挙げられます。

このような要因に加えて、ホルモンの影響遺伝的な要素も加わり、臼蓋の形成不全などの脱臼しやすい状態になりやすいのです。

 

予後は

一般的に行われる治療は、後述する装具療法が主流です。

きちんと整復すれば、日常生活には困らないレベルに改善します。
しかしながら、股関節は完全に治らないと様々な二次的な障害を引き起こします。

ちょっとした脚の長さの差…

ちょっとした筋力の差…

ちょっとした体重のかけ方の差…

などなどは、きちんと治療を行う必要があります。

また、続発する代表的な疾患に「変形性股関節症」があります。

※関連記事
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先天性股関節症を有していた人すべてが発症するわけではありませんが、変形性股関節症を有している人の80%以上が先天性股関節脱臼の既往歴を有しているそうです。

大事なのは、早期発見・早期治療です!

「おかしいな..」と少しでも感じたら整形外科を受診することをお勧めします。

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装具療法とは

先天性股関節脱臼には、幾つかの治療方法があります。

牽引治療や、手術療法、姿勢の指導などがありますが、もっとも頻度の高く、初期選択で用いられやすいのが装具療法です。

装具療法とは、リーメンビューゲルという装具を装着することで股関節の整復を図るものです。

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整復率はおおよそ、80%程度と良好な治療成績を誇っていますが、生後3〜4ヶ月程度が適応で10ヶ月以降は整復できる可能性が低くなるようです。

その場合は、牽引治療や手術療法などの治療法が個々の症状に合わせて用いられるようです。

何にせよ、早期発見が治療の選択肢を広げるというものですね!

 

まとめ

今回は、先天性股関節脱臼とはどのような疾患で、原因や予後はどうなのか?
また、治療に際して用いられる装具の必要などについて解説しました。

いかがでしたでしょうか!?

多くは、小児期の治療で整復が可能となりますが、老後に二次的な障害が生じる可能性があることは確かです。

そのような可能性を少しでも軽減させるために、早期発見・早期治療に努めましょう!

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