胞状奇胎とは?抗がん剤治療が必要?
「胞状奇胎」という疾患をご存知でしょうか!?
最近では、サッカー選手の大久保嘉人選手の妻が患った病気で、話題となりました。
胞状奇胎?
あまり聞かない名前なので知らない人がほとんどではないでしょうか!?
「胞状奇胎」とは 、その昔は「ぶどう子」とも呼ばれた疾患です。
妊娠した子宮内に、ぶどうの房のように見える”つぶつぶ”が大量に存在する疾患です。
代表的な症状としては、不正な出血があったり、腹痛を起こす、つわりが異常にひどいなどの症状が現れるそうです。
子宮摘出または、子宮内の奇胎組織をきれいにする手術などを行うそうですが、場合によっては、驚くことに「抗がん剤」が用いられるそうです。
そこで今回は、胞状奇胎について、どのような病気なのか!?
なぜ、抗がん剤が用いられるのかなどを調べてみました!
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胞状奇胎とは
女性は体内で受精すると、受精時に胎児へと発達する「胎芽」部分と、胎盤へと発達する「絨毛」部分に分かれます。
時にこの絨毛部分のみが異常増殖することがあり、子宮の中を異常増殖した絨毛組織が埋め尽くしてしまうことがあるそうです。
この状態を胞状奇胎と言います。
なお、絨毛の部分だけが異常増殖した場合を部分胞状奇胎と呼び、
子宮内が異常増殖した絨毛だけで占められた場合を全胞状奇胎と呼ぶそうです。
中でも40歳以上の高齢出産の場合に多いそうで、
その確率は400人から500人に1人と言われています。
原因は
胞状奇胎と原因となるのは、染色体の異常が中核です。
・受精後の卵子の核が不活性化、または消失し、精子の核が異常分裂する
・一つの卵子に二つの精子が侵入する
これらが胞状奇胎の原因となります。
症状は
胞状奇胎の症状は以下のようなものがあります。
・異常につわりがひどい
・出血がある
・むくみ、高血圧など妊娠高血圧症に似た症状
最近では超音波検査などでも診断が容易になったそうなので、
このような症状を認めら場合はできるだけ早く病院を受診しましょう。
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胞状奇胎の治療法は? 抗がん剤?
胞状奇胎の治療法に関してですが、最も早期の治療としては、子宮内掻爬をすることです!
胞状奇胎の部分だけを切除する手術を2,3回に分けて行います。
年齢も若く、これからも妊娠を希望する際に用いられる方法だそうです。
ただ、胞状奇胎は、のちに絨毛がんが発生することもあり、たとえ、子宮内掻爬をしても経過の観察は必要です。
特に40歳以上の高齢となると絨毛がんの発生率も増加するそうです。
そのような場合は、がんに対する治療法として「抗がん剤」が用いられることがあります。
そのため、もう妊娠を希望しない場合には、より安全な方法として、子宮を全摘出する方法もあるそうです。
まとめ
胞状奇胎について、どのような病気なのか!?
なぜ、抗がん剤が用いられるのかなどを調べてみました!
知名度も低い病気であるため、その症状や対策方法なども知らない人が多いでしょう。
病院の検診などで早期に発見されれば良いですが、放置する場合は母体への悪影響も発生します。その中でも特に注意しなければならないのは「がん」なので、軽視は出来ないですね。
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